カジノ・バリエール・ドゥ・モントルー(Casino Barrière de Montreux)、通称モントルー・カジノ(Montreux Casino)は、スイス・モントルーのレマン湖畔にあるカジノである。モントルー・ジャズ・フェスティバルの会場としても使用されている。1971年に火災で焼失したが、その様子がディープ・パープルの楽曲『スモーク・オン・ザ・ウォーター』に綴られている。現在の建物はその後に再建されたものである。(グループ・ルシアン・バリエール)が保有している。
歴史
モントルー・カジノは、1881年に建設され、1903年に改築された。このカジノでは、著名な交響楽団や指揮者の公演が行われた。1960年代後半には、ジャズ、ブルース、ロックのアーティストが演奏するようになった。1967年にクロード・ノブスが開始したモントルー・ジャズ・フェスティバルは、このカジノを会場としている。
1971年12月4日、このカジノで開催されていたマザーズ・オブ・インヴェンションのコンサートにおいて、観客の一人が信号弾を撃ち、建物に燃え移ってカジノは全焼した[1][2]。その様子を録音したものが、フランク・ザッパの楽曲"Swiss Cheese/Fire!"("Beat the Boots! II"所収)に使われている[3]。イギリスのロックグループ、ディープ・パープルはこのカジノでアルバム『マシン・ヘッド』のレコーディングをする予定だったが、この火災により、別の場所でのレコーディングを余儀なくされた。『スモーク・オン・ザ・ウォーター』は、このときの顛末を歌ったものである。
モントルー・カジノは1975年に再建された。それまでの間、モントルー・ジャズ・フェスティバルは市内の別のホールで開催されていた。1993年からは約1キロメートル離れた(モントルー・ミュージック&コンベンション・センター)で開催されているが、1995年から2006年まではコンベンション・センターとモントルー・カジノの2か所での開催となった。2007年からは再びコンベンション・センターのみでの開催となったが、モントルー・カジノでもその期間に合わせてイベントが行われる。また、再建されたカジノ内には、録音スタジオ「マウンテン・スタジオ」が設置された。
脚注
外部リンク
- Casino Barrière de Montreux site