座標: 北緯9度58分2秒 東経98度38分2秒 / 北緯9.96722度 東経98.63389度
ムアンラノーン郡(ムアンラノーンぐん)は、タイ南部・ラノーン県にある郡(アムプー)である。なお、ラノーンはラノーン県の県庁所在地(ムアン)でもある。
ムアンラノーン郡 | |
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ムアンラノーン郡の位置 | |
情報 | |
タイ語名 | อำเภอเมืองระนอง |
県 | ラノーン県 |
地理番号 | 8501 |
郵便番号 | 85000 |
統計 | |
面積 | 713.7 km2 |
人口 | 90,569 人 (2005年) |
人口密度 | 126.9 人/km2 |
行政 | |
郡庁所在地 | タムボン・カオニウェート |
名称
ラノーンはタイ語のレーノーン (แร่นอง) から来ている。レーノーンとは、「水のたまる鉱石」と言う意味である。これは、ラノーンが鉱物資源に恵まれているからつけられた名前だと言われる[1]。
歴史
アユタヤ王朝時代にはラノーン付近は人間の住まない単なる森であった。しかし、チャクリー王朝初期に、チュムポーン県から人が入植し始め、バーン・ポーンランという村を作って統治した。そのうちその村の有力者であったナーイ・ノーンが(ルワン・ラノーン)の官位を国王から賜り、ラノーンの国主となった。
その後、1854年にルワン・ラノーンが死んだことにより、(許泗漳)がプラヤー・ラッタナセーティーの官位をラーマ4世(モンクット)から賜りラノーンの国主となった。ラノーンの国主はその後世襲され、その一族は(ナ・ラノーン家)となった。
郡としては1896年にムアンラノーン郡の名で成立したものの、1918年に郡庁のあるタムボン・カオニウェートの名前に合わせ、カオニウェート郡と改称された。しかしその後、1938年に再びムアンラノーン郡と改称された[2]。
地理
ムアンラノーン郡の西はアンダマン海に面しており東はプーケット山脈の一部である。郡北部には(ラムナム・クラブリー国立公園)があり、郡南部には(カオ・フワラーン森林公園)、(ナムトック・ガーオ国立公園)があり保護されている。また海には(パヤーム島)、チャーン島などがあり、(パヤーム諸島海洋国立公園)として保護されている。
交通はラノーン空港が設置されている他に、国道4号線が南北に通っており、北にチュムポーン方面、南にタクワパー方面とつながっている。郡南部から国道4006号線が東に延びており(ランスワン)方面と、郡北部から東に4091号線が延びておりラウン方面とつながっている。
ミャンマー最南端の街(コートーン)に船で行くことができ、旅行者にも国境は開放されている。かつてはミャンマー側での行動範囲に制限があり、ヤンゴンなどに陸路で抜けることはできなかったが、この制限は2013年8月28日に暫定的に撤廃された[3]。
経済
ムアンラノーン郡の主な産業は、漁業と農業である。農業生産品はアブラヤシ、パラゴムノキや果物である。
行政区分
ムアンラノーン郡は9つのタムボンに分かれ、さらにその下位に39の村(ムーバーン)がある。 自治体(テーサバーン)があり以下のようになっている。
- (テーサバーンムアン・ラノーン)・・・タムボン・カオニウェート全体
- テーサバーンタムボン・ガーオ・・・タムボン・ガーオの一部
- テーサバーンタムボン・パークナーム・・・タムボン・パークナームの一部
- テーサバーンタムボン・バーンリン・・・タムボン・バーンリン全体
また、郡内には9のタムボン行政体(オンカーンボーリハーンスワンタムボン)がある。
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出典
外部リンク
- amphoe.com