ミニカ トッポ(MINICA Toppo)は、三菱自動車工業が製造・販売していた(フルゴネット型)軽トールワゴン、およびフルゴネット型軽ボンネットバン。7〜8代目ミニカの(ハイルーフ)仕様である。通称「トッポ」(Toppo)。
概要
1989年(平成元年)に開催された第28回東京モーターショーに参考出品され、翌1990年(平成2年)に軽自動車の新規格化にあわせて生産・販売開始された。エンジン、駆動系、シャシ及び、バルクヘッド以前のボンネット(カウル、エンジンコンパートメント、フロントフェンダー、エンジンフード)は6代目ミニカと共通で、「シートのヒップポイント(着座位置)はベースのミニカそのままに、キャビン部分を背の高い形状として広々とした車内空間を作る」というのが売りであった。
サイドビューは左右非対称となっており、後席へのアクセスのため、右ドアよりも左ドアの方が大きい事も特徴となっている。バックドアは右ヒンジの横開きで、一部グレードにはガラスハッチを用意。ボディは初代が3ドアの5ナンバーの(セダン)と4ナンバーのバンの2タイプ、1993年(平成5年)登場の2代目はそれに加え、6代目ミニカセダンに設定されていたグレードの「レタス」同様の右1枚、左2枚のワン・バイ・ツードアを採用したセダンの3タイプが用意され、更に標準車両よりも車高が70 mm高いスーパーハイルーフも設定された。特にスーパーハイルーフは、今日の「軽スーパーハイトワゴン」の先駆けとなった。
尤も、商用モデルは全国軽自動車協会連合会の新車販売統計では「軽貨物車内訳-ボンネットバン」枠での集計が行われていた(ただし、ミニカバンとの合算扱い)。
歴史
初代(1990年-1993年)
三菱・ミニカトッポ(初代) | |
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セダン・前期型(1990年2月-1992年1月) | |
概要 | |
販売期間 | 1990年2月 - 1993年9月 |
ボディ | |
乗車定員 | 2人/4人 |
ボディタイプ | 3ドア 軽トールワゴン 3ドア 軽トールライトバン |
駆動方式 | FF/4WD |
(パワートレイン) | |
エンジン | 3G83型 0.66L |
変速機 | フロア4MT フロア5MT フロア3AT |
サスペンション | |
前:マクファーソンストラット 後:3リンクコイル (4WD車は5リンクコイル) | |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,260mm |
全長 | 3,295mm |
全幅 | 1,395mm |
全高 | 1,695-1,745mm |
車両重量 | 620-760kg |
その他 | |
型式 | H22A/H27A(セダン) H22V/H27V(バン) |
- 1990年2月 - 販売開始。セダンの廉価モデル「Q」または商用グレードを除きDOHC15バルブ(1気筒あたり5バルブ)を採用。CMキャラクターには無印ミニカ同様、浅野温子を起用。
- 10月 - 特別限定車「Q坊」発売
- 11月 - 「マーブル」発売
- 1991年3月 - 特装車「フラワーエクスプレス」発売
- 5月 - 一部改良。「Q3」追加発売。バンの触媒装着化。
- 8月 - 特別限定車「Q坊」発売
- 1992年1月 - マイナーチェンジ。フロント部分の意匠を変更。キャンバストップターボ「Qt」、キャンバストップ「Qc」追加発売。
- 8月 - 特別限定車「Q坊」発売
- 1993年5月 - 特別限定車「Q坊」、「Q坊 4WD」発売
・1993年9月-ミニカのフルモデルチェンジに伴い、初代ミニカトッポは生産終了。
セダン・後期型(1992年1月-1993年9月)
リア
後期型ミニカトッポQt
2代目(1993年-1998年)
三菱・ミニカトッポ(2代目) | |
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バン・前期型 (1993年9月-1995年11月) | |
セダン・タウンビー (1997年1月-1998年10月) | |
概要 | |
販売期間 | 1993年9月 - 1998年10月 |
ボディ | |
乗車定員 | 2人/4人 |
ボディタイプ | 3ドア/4ドア 軽トールワゴン 3ドア 軽トールライトバン |
駆動方式 | FF/4WD |
(パワートレイン) | |
エンジン | 4A30型/3G83型 0.66L |
変速機 | 4MT/5MT/3AT/4AT |
サスペンション | |
前:マクファーソンストラット 後:3リンクコイル (4WD車は5リンクコイル) | |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,280 mm |
全長 | 3,295 mm |
全幅 | 1,395 mm |
全高 | 1,695 - 1,795 mm |
車両重量 | 640 - 790 kg |
その他 | |
型式 | H32A/H37A (セダン) H32V/H37V (バン) |
後継 | 三菱・トッポBJ |
- セダンのエンジンは直列4気筒で、自然吸気モデルにはSOHC16バルブ(1気筒あたり4バルブ)が採用され、ターボモデルにはDOHC20バルブ(1気筒あたり5バルブ)が採用される。CMキャラクターにはミニカ同様、石田ひかり、タウンビー Ⅱおよびトッポタウンビー Ⅱには瀬戸朝香が起用されていた。
- 1995年(平成7年)11月 - マイナーチェンジ。フロント部分の意匠変更、及びエンジンの改良。
- 1997年(平成9年)1月 - 出目金ヘッドランプが特徴のレトロ調タウンビーを追加。
- 9月 - マイナーチェンジ。フロント部分の意匠変更。
- 1998年(平成10年)9月 - 生産終了。在庫のみの対応となる。
リア(タウンビー)
車名の由来
トッポ(Toppo)は、イタリア語でネズミ(本来のスペルは、topo)の意味である。また、英語の「top」と、日本語の「ノッポ」をかけ合わせ、この車のルーフの高さに、愛嬌を込めたものでもある。
脚注
関連項目
外部リンク
- 初代ミニカトッポ - 三菱自動車のグローバルウェブサイト内のページ
- ニューミニカトッポ(2代目ミニカトッポ) - 同上