マリア・ブラニャス・モレラ（Maria Branyas Morera、1907年3月4日[1] - ）は、スペインのスーパーセンテナリアン。現在116歳でスペイン・カタルーニャ州在住の長寿の女性。アメリカ合衆国・カリフォルニア州出身。2023年1月17日から、存命人物では世界最高齢者であり、スペイン国内の1900年代[注釈 1]生まれ最後の生き残りである。また、スペインの歴代最高齢者である。
来歴
1907年3月4日、カリフォルニア州に生まれる。彼女の家族は前年に同州のサンフランシスコに移住したばかりであった。その後ニューオーリンズに旅行したのち、1915年にスペイン・カタルーニャ州に移住する[2]。秋ごろに鼓膜を負傷し、それ以降片耳は聞こえないままである。父親、ジョセフ・ブラニャス・ジュリアは肺結核で死去。37歳没。1931年に結婚し、3人の子供を設ける。2000年、93歳の時にケアホームに引っ越す。鼓膜を負傷し耳が聞こえない状況であるため、音声テキスト端末による会話でコミュニケーションをとっている[1][3]。
2017年の110歳の誕生日の際も現在もまだ新聞を毎日読んでいると報道される。
2020年4月にはCOVID-19で陽性反応を示したものの、無事であった[4][5]。COVID-19からの回復者としては2021年2月にリュシル・ランドンが回復するまでの間最高齢者であった[2]。その後の2021年1月にはワクチンを接種した。長寿の秘訣としては、「秩序のある生活で社会的に楽しく暮らして、過剰な部分を作らない」と語っている[6]。
2021年6月にはGRGにより生年月日が検証された。これにより当時世界9番目の高齢者となった[7]。
2022年3月、115歳の誕生日を迎えた。スペイン国内で115歳を迎えるのは、2016年のアナ・ベラ＝ルビオに次いで史上2人目である。
2023年1月17日に世界最高齢者だったリュシル・ランドンが死去し、115歳319日で存命人物では世界最高齢者になる[8]。また、スペイン国内の人物が世界最高齢になるのはホセファ・サーラス・マテオが1973年2月27日に死去して以来約半世紀ぶりの事である。
外部リンク
@MariaBranyas112 - Twitter(親戚によるアカウント)
脚注
注釈
- ^ ここでは1900～1909年のことを指す。
出典
- ^ a b “Maria Branyas Morera” (英語). Gerontology Wiki. 2021年10月9日閲覧。
- ^ a b “113-year-old coronavirus survivor: ‘The elderly are the forgotten ones of society’” (英語). the Guardian (2020年5月16日). 2021年10月9日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/mariabranyas112/status/1339939786031845377”. Twitter. 2021年10月9日閲覧。
- ^ “Coronavirus Eapaña: La anciana más longeva de España con 113 años, supera el coronavirus” (スペイン語). Mundo Deportivo (2020年5月11日). 2021年10月9日閲覧。
- ^ “”. 毎日新聞 (2020年5月13日). 2020年5月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月26日閲覧。
- ^ ACN (2019年8月18日). “Las personas con más de 100 años se han multiplicado por 14 desde 1981 en Catalunya” (スペイン語). elperiodico. 2021年10月9日閲覧。
- ^ “Supercentenarian Data -- Table E”. grg.org. 2021年10月9日閲覧。
- ^ “118歳のフランス人修道女リュシル・ランドンさん死去、世界最高齢者”. クリスチャン・トゥデイ. (2023年1月18日) 2023年1月18日閲覧。