マット・シャックマン(Matt Shakman, 1975年8月8日 - )は、アメリカ合衆国の映画・テレビ・舞台監督、元子役である。『フィラデルフィアは今日も晴れ』、『ファーゴ』、『ゲーム・オブ・スローンズ』のエピソードの監督として知られる他、ロサンゼルスの(ゲフィン・プレイハウス)の芸術監督も務めている。
生い立ちと学歴
カリフォルニア州ベンチュラで生まれる[1]。子役として活動してコマーシャルなどに出演し、コメディシリーズ『Just the Ten of Us』のレギュラーを得る。(オーハイ)の(サッチャー・スクール)に通うために一時活動休止する[2]。
イェール大学に進学した彼は美術史と演劇を二重専攻して卒業する[2]。イェール時代に彼は舞台劇に興味を持ち、多くの作品で監督を務める[3]。
大学卒業後に数年間ニューヨークに住んだ後、ロサンゼルスへと移る[2]。
キャリア
子役時代の彼は『愉快なシーバー家』のスピンオフ『Just the Ten of Us』(1988-1990年)のグラハム・"J・R"・ラボック・Jr役で知られていた。このほかにテレビ作品では『The Facts of Life』、『Highway to Heaven』、『アーノルド坊やは人気者』、『Night Court』、『Good Morning, Miss Bliss』、『Webster』、映画では『A Night at the Magic Castle』(1988年)、『(ライフ・オン・ジ・エッジ)』(1989年)に出演した。
彼はロサンゼルスのブラック・ダリア・シアターの設立者兼芸術監督である[4]。
2002年以降の彼はテレビ作品の監督として活動しており、『マッドメン』、『シックス・フィート・アンダー』、『New Girl / ダサかわ女子と三銃士』、『』、『Dr.HOUSE』、『ファーゴ』、『フィラデルフィアは今日も晴れ』(製作総指揮を兼任)などにクレジットされている。
2017年にはHBOのシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』の第7シーズンのエピソード「戦利品」と「イーストウォッチ」を監督した。また同年8月にはロサンゼルスの(ゲフィン・プレイハウス)の新たな芸術監督に就任した[5]。
主なフィルモグラフィ
映画
年 | 日本語題 原題 | 役職 | 備考 |
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2014 | カットバンク Cut Bank | 監督 |
テレビシリーズ
年 | 日本語題 原題 | 役職 | 備考 |
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2003-2006 | エバーウッド 遥かなるコロラド Everwood | 監督 | 第2シーズン第9話「告白」 |
第3シーズン第6話「未来の選択」 | |||
第3シーズン第14話「回想」 | |||
第4シーズン第16話「嘘の代償」 | |||
2005 | HUFF〜ドクターは中年症候群 Huff | 監督 | 第1シーズン第9話「クリスマス」 |
ワン・トゥリー・ヒル One Tree Hill | 監督 | 第2シーズン第11話「予期せぬ再会」 | |
ボストン・リーガル Boston Legal | 監督 | 第1シーズン第17話「アランの叫び」 | |
シックス・フィート・アンダー Six Feet Under | 監督 | 第5シーズン第8話「模索」 | |
2006-2007 | Brothers & Sisters | 監督 | 第1シーズン第2話「父の遺言」 |
第1シーズン第19話「ゲームナイト」 | |||
第2シーズン第3話「よみがえる過去」 | |||
2006-2013 | Psych | 監督 | 第1シーズン第6話「ネコとサイキック」 |
第2シーズン第13話「メロドラマ殺人事件」 | |||
第4シーズン第15話「消えたジョーズを追え!」 | |||
第5シーズン第12話「Dual Spires」 | |||
第7シーズン第5話「100 Clues」 | |||
2007 | 恋するブライアン What About Brian | 監督 | 第2シーズン第12話「ゆれる心」 |
2007-2012 | Dr.HOUSE House M.D. | 監督 | 第3シーズン第17話「胎児の秘密」 |
第4シーズン第10話「クリスマスの奇跡」 | |||
第6シーズン第6話「40年の命」 | |||
第7シーズン第18話「帰ってきた13番」 | |||
第8シーズン第12話「刺されたチェイス」 | |||
2007-2017 | フィラデルフィアは今日も晴れ It's Always Sunny in Philadelphia | 監督 | 計43話担当 |
製作 | 計15話担当 (2008-2010) | ||
スーパーバイジング・プロデューサー | 計25話担当 (2009-2010) | ||
共同製作総指揮 | 計17話担当 (2011-2012) | ||
製作総指揮 | 計10話担当 (2015-2017) | ||
2008-2009 | アグリー・ベティ Ugly Betty | 監督 | 第2シーズン第13話「パパに捧げる歌」 |
第2シーズン第15話「燃えるような恋」 | |||
第3シーズン第11話「奪われたドレス」 | |||
2011-2015 | リベンジ Revenge | 監督 | 第1シーズン第4話「告白」 |
第2シーズン第12話「結託」 | |||
第3シーズン第16話「屈辱」 | |||
第4シーズン第12話「執念」 | |||
2012 | マッドメン Mad Men | 監督 | 第5シーズン第4話「真夏の悪夢」 |
2013-2016 | グッド・ワイフ The Good Wife | 監督 | 第4シーズン第12話「スポーツ仲裁裁判所」 |
第5シーズン第13話「運命の境界線」 | |||
第6シーズン第4話「対抗馬調査」 | |||
第6シーズン第7話「メッセージの規律」 | |||
第7シーズン第8話「営業活動」 | |||
第7シーズン第11話「アイオワ州」 | |||
2014 | ファーゴ Fargo | 監督 | 第1シーズン第9話「狐と兎とキャベツ」 |
第1シーズン第10話「モートンの熊手」 | |||
2016 | アメリカン・ゴシック 〜偽りの一族〜 American Gothic | 監督・製作総指揮 | 第1シーズン第1話「父の秘密」 |
2017 | ゲーム・オブ・スローンズ Game of Thrones | 監督 | 第7シーズン第4話「戦利品」 |
第7シーズン第5話「イーストウォッチ」 | |||
2019 | ザ・ボーイズ The Boys | 監督 | 第1シーズン第2話「始動」 |
サクセッション Succession | 監督 | 第2シーズン第6話「ヒンデンブルク号」 | |
2020 | The Great | 監督 | ミニシリーズ 第1話「The Great」 |
ワンダヴィジョン WandaVision | 監督 | ミニシリーズ |
参考文献
- ^ “”. Highbeam Business (2008年3月20日). 2013年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月27日閲覧。
- ^ a b c “BA #069: Matt Shakman”. the Box Angeles podcast. 2020年6月27日閲覧。
- ^ “Meeting Matt”. Duke in New York State of Mind (2008年10月22日). 2020年6月27日閲覧。
- ^ Black Dahlia Theatre (BDT)
- ^ “Director Matt Shakman Named Geffen Playhouse New Artistic Director”. The Beverly Hills Courier: p. 13. (2017年8月25日)2017年8月25日閲覧。