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ボー・タカハシ

この名前は、(ポルトガル語圏の人名慣習)に従っています。第一姓（母方の姓）はカイモチ、第二姓（父方の姓）はタカハシです。

ボー・タカハシ（本名：ロドリゴ・ヒトシ・カイモチ・タカハシ〈Rodrigo Hitoshi Kaimoti "Bo" Takahashi〉、1997年1月23日 - ）は、ブラジル・サンパウロ州(プレジデンチ・プルデンチ)（英語版）出身のプロ野球選手（投手）。右投右打。埼玉西武ライオンズ所属。

ボー・タカハシ
Bo Takahashi
埼玉西武ライオンズ #42
基本情報
国籍 ブラジル
出身地 サンパウロ州(プレジデンチ・プルデンチ)（英語版）
生年月日 (1997-01-23) 1997年1月23日（26歳）
身長
体重		 183 cm
93 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2014年 アマチュアFA
初出場 KBO / 2021年9月25日
NPB / 2022年4月2日
年俸 3500万円（2023年）[1]
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
国際大会
代表チーム ブラジル
WBC 2017年予選
この表について

KBOリーグ初のブラジル人選手。

経歴

プロ入りとダイヤモンドバックス傘下時代

2013年12月23日、アングロ・プルテンチーノ高校在学中に16歳でアリゾナ・ダイヤモンドバックスとアマチュア・フリーエージェント契約[2]。

2014年5月16日、傘下のルーキー級アリゾナリーグ・ダイヤモンドバックスと契約してプロデビュー。10試合（4先発）の登板で3勝4敗・防御率4.39を記録した[3]。

2015年はパイオニアリーグのルーキー級(ミズーラ・オスプレイ)（英語版）でプレーし、15試合の先発登板で8勝1敗・防御率4.66を記録した[3]。

2016年はA-級(ヒルズボロ・ホップス)（英語版）、A級ケーンカウンティ・クーガーズ、A+級バイセイリア・ローハイドでプレー。3球団合計で19試合（17先発）に登板し、6勝4敗・防御率2.81を記録した[3]。オフには第4回WBCのブラジル代表に選出されたが[4]、チームは予選で敗退して本大会進出はならなかった。

2017年はA級ケーンカウンティとA+級バイセイリアでプレー。2球団合計で24試合に先発登板し、7勝12敗・防御率5.14を記録した[3]。

2018年はA+級バイセイリアとAA級ジャクソン・ジェネラルズでプレー。バイセイリアでは47回2/3で53奪三振、ジャクソンでは73回で77奪三振とキャリアで初めてイニング数を上回る三振を奪い、この年は2球団合計で23試合に先発登板し、6勝6敗・防御率4.03を記録した[3]。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、(ソルトリバー・ラフターズ)（英語版）に所属した。オフの11月20日に(ルール・ファイブ・ドラフト)での流出を防ぐために(40人枠)入りした[5]。

2019年はAA級ジャクソンでプレーし、23試合の先発登板で9勝7敗・防御率3.72を記録した[3]。なお、8月18日にメジャー初昇格を果たしたが[6]、登板機会が無いまま同20日にAA級ジャクソンへ降格した[7]。

2020年は新型コロナウイルスの影響でマイナーリーグが全試合中止となり[8]、メジャーでの登板も無かった。10月27日にマイナー契約となり、AAA級リノ・エーシズへ送られ[9]、11月2日に(FA)となった[3]。

レッズ傘下時代

 
ルイビル・バッツ時代 (2020年)

2020年12月18日にシンシナティ・レッズとマイナー契約を結び、2021年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[10]。開幕後はAAA級ルイビル・バッツに所属し、18試合（17先発）の登板で3勝7敗・防御率4.45、89回を投げて89奪三振という成績だった[3]。

起亜時代

2021年8月26日にKBOリーグの起亜タイガースと契約したことが発表され[11]、KBOでは初となるブラジル国籍の選手となった。9月25日のSSGランダース戦でKBO初登板となり、4回無失点と好投すると[12]、続く10月1日のキウム・ヒーローズ戦では6回無失点の好投でKBO初勝利を挙げた[13]。ただ、その後は振るわずに移籍後は6試合の先発登板で1勝2敗・防御率4.18という成績だった。オフに起亜の保留選手リストに載せられたが、再契約が成立せずに退団となった[14]。

西武時代

2021年12月16日、埼玉西武ライオンズがタカハシの獲得を発表した[15]。推定年俸2000万円の単年契約であり、背番号は42[1]。同じ苗字の投手である髙橋光成がいる関係で、登録名はボー・タカハシ、背ネームの表記はBOとなった。

2022年は新型コロナウイルスの影響で来日が3月13日と遅れ[4]、イースタン・リーグで2試合の登板を経て[16][17]、4月1日に出場選手登録[18]。翌2日の千葉ロッテマリーンズ戦でNPB初登板となり、1イニングを無失点に抑えた[19]。その後は点差が開いた場面での登板が中心であったものの、4月8日の福岡ソフトバンクホークス戦で失点を喫して[20]以降、交流戦終了まで11試合に登板して13イニング連続無失点を記録[21]。6月18日のオリックス・バファローズ戦でも1イニングを無失点に抑えたが[22]、続く同22日のロッテ戦では1回1失点で13試合ぶりの失点[23]。中14日で登板した7月7日のオリックス戦では2回3失点（自責点0）と2試合連続の失点となり[24]、翌8日に出場選手登録を抹消された[25]。ただ、公文克彦の発熱を受けて「特例2022」によってわずか1日で再登録となり[26]、7月23日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦でNPB初ホールドを記録した[27]。8月にも「特例2022」により1日だけ出場選手登録を抹消され[28][29]、復帰後は2試合に登板し、いずれも無失点に抑えていたが[30][31]、離脱者が続々と復帰したチーム事情もあり[32][33]、9月8日に出場選手登録を抹消された[34]。その後の一軍昇格は果たせなかったものの、この年はシーズンの多くを一軍で過ごし、27試合の登板で0勝0敗2ホールド・防御率2.56という成績を残した[35]。12月1日には、2023年シーズンの契約を締結したことが発表された[36]。

選手としての特徴

左打者の内角にも果敢に攻め込む強気なピッチングが持ち味[37]。球種は最速153km/hを計測したストレート[38]を中心にスライダー・カーブ・フォーク・チェンジアップ・(ツーシーム)を操る[37]。

人物

日本からの移民の祖父母を持つ日系ブラジル人3世である[39]。また、英語やポルトガル語、スペイン語を話すマルチリンガルであり、日本語も理解することはできる[40]。

人懐っこい性格であり、西武入団後はチームのムードメーカーとなっている[41]。

詳細情報

年度別投手成績

年

度		 球

団		 登

板		 先

発		 完

投		 完

封		 無
四
球		 勝

利		 敗

戦		 セ
丨
ブ		 ホ
丨
ル
ド		 勝

率		 打

者		 投
球
回		 被
安
打		 被
本
塁
打		 与
四
球		 敬

遠		 与
死
球		 奪
三
振		 暴

投		 ボ
丨
ク		 失

点		 自
責
点		 防
御
率		 W
H
I
P
2021 KIA 6 6 0 0 0 1 2 0 0 .333 142 32.1 36 3 9 0 4 42 3 0 17 15 4.18 1.39
2022 西武 27 0 0 0 0 0 0 0 2 ---- 133 31.2 19 2 15 0 7 26 1 0 14 9 2.56 1.07
KBO：1年 6 6 0 0 0 1 2 0 0 .333 142 32.1 36 3 9 0 4 42 3 0 17 15 4.18 1.39
NPB：1年 27 0 0 0 0 0 0 0 2 ---- 133 31.2 19 2 15 0 7 26 1 0 14 9 2.56 1.07
  • 2022年度シーズン終了時

年度別守備成績

年
度		 球
団		 投手
試

合		 刺

殺		 補

殺		 失

策		 併

殺		 守
備
率
2021 KIA 6 2 2 0 1 1.000
2022 西武 27 0 7 1 1 .875
KBO 6 2 2 0 1 1.000
NPB 27 0 7 1 1 .875
  • 2022年度シーズン終了時

記録

NPB

初記録

背番号

  • 36（2021年途中 - 同年終了）
  • 42（2022年 - ）

登場曲

代表歴

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b “西武　日系3世右腕のボー・タカハシ獲得　渡辺GM「リリーフとして考えている」”. スポーツニッポン (2021年12月17日). 2022年1月6日閲覧。
  2. ^ “Bo Takahashi is a Rawhide starting pitcher, but that's not all he knows”. Visalia Times-Delta (2018年4月15日). 2022年6月18日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h “Bo Takahashi Stats, Fantasy & News”. MiLB.com. 2022年6月18日閲覧。
  4. ^ a b “【西武】新外国人右腕のボーが来日”. スポーツ報知 (2022年3月13日). 2022年6月18日閲覧。
  5. ^ “Diamondbacks' Bo Takahashi: Added to 40-man” (英語). CBS Sports (2018年11月20日). 2019年7月23日閲覧。
  6. ^ “Diamondbacks' Bo Takahashi: Recalled from Double-A” (英語). CBS Sports (2019年8月18日). 2020年11月21日閲覧。
  7. ^ “D-backs recall INF Ildemaro Vargas, option RHP Bo Takahashi to Double-A” (英語). Arizona Sports 98.7 FM (2019年8月20日). 2020年11月21日閲覧。
  8. ^ “マイナーリーグが全試合を中止　史上初めての措置”. Sponichi Annex (2020年7月1日). 2022年6月18日閲覧。
  9. ^ Connor Byrne (2020年10月27日). “Diamondbacks Outright Silvino Bracho, Bo Takahashi” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年11月21日閲覧。
  10. ^ Mark Sheldon (2020年12月21日). “Reds add 3 pitchers with invites to camp” (英語). MLB.com. 2021年1月11日閲覧。
  11. ^ “日系ブラジル人投手タカハシが韓国プロ野球参戦！2017年WBCにも出場した経験豊富な24歳”. スポーツソウル日本版 (2021年8月27日). 2022年1月6日閲覧。
  12. ^ “KIA 다카하시, KBO 데뷔전 합격점…SSG전 4이닝 무실점”. 뉴스1 (2021年9月25日). 2022年6月18日閲覧。
  13. ^ “KIA 다카하시, 6이닝 무실점 역투로 한국 무대 첫 승”. 연합뉴스 (2021年10月1日). 2022年6月18日閲覧。
  14. ^ “다카하시 보, KIA 떠나 日 세이부 입단”. MK스포츠 (2021年12月16日). 2022年1月6日閲覧。（朝鮮語）
  15. ^ “西武、新助っ人ボー・タカハシの獲得を発表　今季起亜でプレーしたブラジル人右腕”. full-count (2021年12月16日). 2021年12月16日閲覧。
  16. ^ “2022年3月26日 【ファーム】 試合結果 （埼玉西武vs東北楽天）”. 日本野球機構. 2022年6月18日閲覧。
  17. ^ “2022年3月30日 【ファーム】 試合結果 （東京ヤクルトvs埼玉西武）”. 日本野球機構. 2022年6月18日閲覧。
  18. ^ “西武がボー・タカハシを1軍出場選手登録　中継ぎで期待の右腕”. Sponichi Annex (2022年4月1日). 2022年6月18日閲覧。
  19. ^ “2022年4月2日 【公式戦】 試合結果 （千葉ロッテvs埼玉西武）”. 日本野球機構. 2022年6月18日閲覧。
  20. ^ “2022年4月8日 【公式戦】 試合結果 （埼玉西武vs福岡ソフトバンク）”. 日本野球機構. 2022年7月8日閲覧。
  21. ^ “長年の課題がついに解決？　リーグトップの防御率を誇る埼玉西武リリーフ陣の顔ぶれに迫る”. パ・リーグ.com (2022年6月17日). 2022年7月8日閲覧。
  22. ^ “2022年6月18日 【公式戦】 試合結果 （埼玉西武vsオリックス）”. 日本野球機構. 2022年7月8日閲覧。
  23. ^ “2022年6月22日 【公式戦】 試合結果 （千葉ロッテvs埼玉西武）”. 日本野球機構. 2022年7月8日閲覧。
  24. ^ “2022年7月7日 【公式戦】 試合結果 （オリックスvs埼玉西武）”. 日本野球機構. 2022年7月8日閲覧。
  25. ^ “広島秋山翔吾、ロッテ藤岡裕大ら登録　ヤクルト石川雅規、巨人桜井俊貴ら抹消／８日公示”. 日刊スポーツ (2022年7月8日). 2022年7月8日閲覧。
  26. ^ “【西武】公文克彦がコロナ特例2022で登録抹消　８日に登録も発熱”. 日刊スポーツ (2022年7月9日). 2022年7月24日閲覧。
  27. ^ “2022年7月23日 【公式戦】 試合結果 （埼玉西武vs東北楽天）”. 日本野球機構. 2022年7月24日閲覧。
  28. ^ “ロッテ福田秀平が登録、マーティンが抹消／24日公示”. 日刊スポーツ (2022年8月24日). 2022年11月12日閲覧。
  29. ^ “【25日の公示】オリックス・杉本、西武・タカハシ、DeNA・ロメロが特例2022で登録”. Sponichi Annex (2022年8月25日). 2022年11月12日閲覧。
  30. ^ “2022年8月27日 【公式戦】 試合結果 （オリックスvs埼玉西武）”. 日本野球機構. 2022年11月12日閲覧。
  31. ^ “2022年9月7日 【公式戦】 試合結果 （埼玉西武vs千葉ロッテ）”. 日本野球機構. 2022年11月12日閲覧。
  32. ^ “西武　平良＆佐々木が６日復帰へ　逆転Ｖへ頼れるリリーバー回復順調”. デイリースポーツ (2022年9月6日). 2022年11月12日閲覧。
  33. ^ “【西武】増田達至１軍復帰　近しい人に新型コロナ陽性者も本人感染せず　10日経ずに再登録”. 日刊スポーツ (2022年9月8日). 2022年11月12日閲覧。
  34. ^ “ソフトバンク柳町達ら登録　松田宣浩、オリックス福田周平ら抹消／８日公示”. 日刊スポーツ (2022年9月8日). 2022年11月12日閲覧。
  35. ^ “【西武】ボー・タカハシがブラジル帰国…中継ぎ２７試合登板で２ホールド、防御率２・５６”. 東スポ (2022年11月8日). 2022年11月12日閲覧。
  36. ^ “ボー・タカハシ投手との来季契約について”. 埼玉西武ライオンズ (2022年12月1日). 2022年12月1日閲覧。
  37. ^ a b “西武入りのタカハシと5度対戦した韓国打者　「松坂ほどではないがスライダーがいい」”. Yahooニュース個人 室井昌也 (2021年12月17日). 2022年6月18日閲覧。
  38. ^ “2022年6月7日 西武 vs 巨人 一球速報”. スポーツ報知 (2022年6月7日). 2022年6月18日閲覧。
  39. ^ Alex Simon (2019年1月3日). “Journey of D-backs’ Takahashi shows value of being multilingual”. Arizona Sports 98.7 FM. 2019年8月20日閲覧。
  40. ^ Jose Romero (2018年12月4日). “Brazil’s next hope: Bo Takahashi ready for the call”. lavidabaseball.com. 2019年8月20日閲覧。
  41. ^ “【西武】ボーがブラジルへ帰国”. スポーツ報知 (2022年11月8日). 2022年11月26日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • 個人年度別成績 ボー・タカハシ - NPB.jp 日本野球機構
  • 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
  • 42 ボー・タカハシ 選手名鑑 - 埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
  • Bo Takahashi stats MiLB.com （英語）
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