ホドイモ(Apios fortunei )、またはホドは、マメ科(ホドイモ属)の植物。中国大陸南部から日本列島全域にかけての一帯が原産地であり、日本では山野、特に日当たりのいい林の中に自生する。
特徴
多年草であり、つる性で、高さは2m以上にまで伸びる。茎は他の植物に巻き付き、地下には塊茎を作る。長さ4-9mm、幅2-6mmの卵形の小葉が3-5枚集まった羽状複葉をもつ。葉の表面には圧毛があるが、淡緑色の裏面はほとんど無毛。花は淡黄緑色の蝶形花で、旗弁が広い。翼弁はごく小さく、先端は淡紫色を帯びる。また竜骨弁は内側に曲がる。花期は、7-8月である。[1]
花
全体の姿
人間の利用
地下の塊茎をそのまま加熱して食用する。イモの数は数個で、同属のアメリカホドより少ないが大きくなる[2]。一部で栽培されるが、ほとんどは野生のものを採集して利用する[3]。現在東北地方を中心にホドという名で作物として主に栽培されているのは、明治時代中期に日本に導入された同属近縁種のアメリカホドである[2]。