ペトルーシュカ (Petrushka) は、アイルランドで生まれたイギリスの競走馬。2000年のカルティエ賞最優秀3歳牝馬。
経歴
2歳・3歳
1999年10月のデビュー戦に勝利すると、約半年の休養を挟み、2戦目となった翌2000年4月のネルグウィンステークス(G3)にも危うげ無く勝利した。この勝利をレーシング・ポストが "ネルグウィンでスターホースが生まれた" と報じ、ペトルーシュカは一躍クラシックの注目馬となった。クラシックでは、1000ギニーで1番人気を裏切り3着、オークスもラブディバインから3馬身半差の4着と連敗したが、アイリッシュオークスでは2着に5馬身半差をつける圧勝を演じた。マイケル・スタウト調教師は "これが本当のペトルーシュカです(This is the real Petrushka.)" と前2走との違いを強調した。
8月にはヨークシャーオークスで古馬との対戦となった。ヨークシャーオークスにはオークス馬ラブディバイン、前年の(ヨーロッパオークス三冠)馬ラムルマ、前年の2着馬(エラアシーナ)など豪華なメンバーが顔を揃えたが、1番人気に支持されたペトルーシュカが人気に応えて優勝した。
10月にはフランスのオペラ賞にも遠征した。この年のフランス3歳牝馬はレベルが高いとされていたが、接戦の末にフランスのレーヴドスカーに4分の3馬身差をつけて勝利した。11月にはにも遠征したが、ここではパーフェクトスティングの5着に敗れている。
この年のカルティエ賞最優秀3歳牝馬にはペトルーシュカが選ばれた。
4歳
ペトルーシュカは半年の休養の後コロネーションカップでレースに復帰したが、6頭立ての5着に惨敗した。まもなく右前肢の腱に再起不能となる重傷を負っていたことが分かり、引退・繁殖入りが発表された。マイケル・スタウト調教師はペトルーシュカについて "私が訓練した馬の中では最高の中距離牝馬でした" と語っている。
年別競走成績
- 1999年(1戦1勝)
- 2000年(7戦4勝) - アイリッシュオークス、ヨークシャーオークス、オペラ賞、ネルグウィンステークス
- 2001年(1戦0勝)
血統表
ペトルーシュカの(血統)(ノーザンダンサー系 / Native Dancer 4×5=9.38%、Hyperion 5×5=6.25%) | (血統表の出典) | |||
父 Unfuwain 1985 鹿毛 | 父の父 Northern Dancer1961 鹿毛 | Nearctic | Nearco | |
Lady Angela | ||||
Natalma | Native Dancer | |||
Almahmoud | ||||
父の母 Height of Fashion1979 鹿毛 | Bustino | Busted | ||
Ship Yard | ||||
Highclere | Queen's Hussar | |||
Highlight | ||||
母 Ballet Shoes 1990 鹿毛 | Ela-Mana-Mou 1976 鹿毛 | *ピットカーン | Petingo | |
Border Bounty | ||||
Rose Bertin | *ハイハット | |||
Wide Awake | ||||
母の母 River Dancer1983 鹿毛 | Irish River | Riverman | ||
Irish Star | ||||
Dancing Shadow | *ダンサーズイメージ | |||
Sunny Valley F-No.1-l |
外部リンク
- 競走馬成績と情報 JBISサーチ、Racing Post