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ベンガルボダイジュ(ベンガル菩提樹、学名:Ficus benghalensis)は、クワ科イチジク属の常緑高木。別名、バンヤン(バニヤン)、バンヤンツリー(バニヤンツリー)、バンヤンジュ、バンヤンノキ、ただし広義のbanyanはベンガルボダイジュに限らず、ガジュマルなど他のイチジク属の樹木も含まれる名称であるため、近年では学名からベンガレンシスとも呼ばれる。
特徴
熱帯アジア原産の常緑高木。典型的な絞め殺し植物、つまり他の樹木に巻きついて枯らしてしまう植物である熱帯性イチジク類のひとつで、熱帯地方では高さ30メートル (m) にもなり、枝から気根を出す[3]。気根は垂れ下がって地上に達すると、ふつうの根を出して、やがては幹となることから、1本の木で森のようになることがある[3]。葉は長さ約20センチメートル (cm) の広卵形から楕円形で、葉身は皮質になる[3]。
枝が広く横に張り出すので、緑陰樹として栽培される。近縁で性質の似たガジュマル(Chinese banyan)(Ficus microcarpa)、ベンジャミンゴム(Ficus benjamina)と同様に、幼木は鉢植にして観葉植物として利用される。
園芸品種に‘クリシュナエ’(‘Krishnae’、別名:クリシュナボダイジュ)があり、葉身の基部がねじ曲がって漏斗状になる[3]。
葉と熟した果実
幹
観葉植物としての利用
仏教における位置づけ
仏教では、菩提の象徴がインドボダイジュ(bodhi tree, bo tree)であるのに対して、ベンガルボダイジュ(banyan, Indian banyan)は広大に広がる姿が菩薩の菩提心に喩えられる一方[4]、「形も定まらず、始まりも終りもない」輪廻の象徴ともされる[4]。
著名なベンガルボダイジュ
- ラハイナのベンガルボダイジュ(en:Lahaina Banyan Court Park) - アメリカ合衆国ハワイ州マウイ島のラハイナ・バニヤンツリー・パークにある高さ約60メートルのベンガルボダイジュ。1873年に宣教師到達50周年を記念して植樹されたもので、植樹当時は高さ約2.4メートルだった。ハワイ語ではベンガルボダイジュはパニアナ(paniana)と呼ばれる。
- ナルマダー川のベンガルボダイジュ(en:Kabirvad) - アレクサンドロス大王の艦隊の提督ネアルコスが記録を残している。
- アナンタプルのベンガルボダイジュ(en:Thimmamma Marrimanu) - 2.19ヘクタールの林冠を持つ世界最大のベンガルボダイジュ。ギネス世界記録では「Largest canopy on a living tree」として認定。
- アチャーヤ・ジャガディッシュ・チャンドラ・ボース植物園のベンガルボダイジュ(en:The_Great_Banyan) - 1787年に植樹され当時は樹齢約20年程度。インドの植物調査のシンボルとされ、1987年には切手にもなっている。1989年にギネス世界記録に認定されたが同年にThimmamma Marrimanuが認定。Thimmamma Marrimanuのギネス記録では、少し小さいがおそらく世界一有名なバニヤンツリーと言及されている。[5]