ベルナルディーノ・ラマツィーニ(Bernardino Ramazzini , 1633年11月5日 - 1714年11月5日)はイタリアの医師。カプリ出身。1682年からモデナ大学、1700年からパドヴァ大学で医学の教授を務めた。
市民や労働者の健康やそのための実践的医療を研究・推進したことで「産業医学の父」として知られており、いわゆる職業病の研究も行なった。また、気管支喘息と有機塵の関連を指摘した。マラリアにキナノキの樹皮が有効だと初めて指摘した。著書に『働く人の病』がある。
1714年にパドヴァで死去した。
産業医科大学のマスコット「ラマティー」は、ラマツィーニをモチーフとしたものである。
日本語訳
- 『働く人々の病気 労働医学の夜明け』(松藤元)訳. 北海道大学図書刊行会, 1980.3
- 『働く人の病』(東敏昭) 監訳. 産業医学振興財団, 2004.9
関連書記
- (吉中丈志)『いのちの証言・二硫化炭素中毒 ラマツィーニ、現代によみがえれ』かもがわ出版, 2016.9