概要
ベネリ社と、同じくイタリアのフィヨッキ社が共同で開発した弾頭と薬莢が一体成形となっており、ロケットの様に後方に燃焼ガスを噴出して飛翔する特殊な(ケースレス弾薬)である(9mm AUPO弾)を使用する専用の短機関銃として設計されている。
作動方式としては(シンプルブローバック方式)を採用しており、9mm AUPO弾の燃焼ガスを後方の射手に噴出させない様、バレル後端をボルト全体で完全にシール(閉鎖)する特殊な構造となっている[1]。
しかし、この構造はシンプルブローバック方式にもかかわらず機構自体が複雑化し、通常の9x19mm パラベラム弾を使用する短機関銃以上の利点を見いだせず、開発計画自体が中止となった[1][2]。
脚注
- ^ a b 床井雅美『ピストル弾薬事典』並木書房〈メカブックス〉、2016年1月15日、358頁。ISBN (978-4-89063-335-7)。
- ^ (Hogg, Ian V.) (2001). Submachine Guns. Greenhill Books. p. 88. ISBN (978-1-85367-448-8) . "This remarkable weapon was a cooperative venture by Armi Benelli and Fiocchi, the cartridge manufacturers. numerous countries tried it but in the end nobody adopted it and by the end of the 1980s the CB M2 and its AUPO cartridge were history."
関連項目
- (9mm AUPO弾)
- (ケースレス弾薬)
- 短機関銃