ブリ連鎖球菌症(ブリれんさきゅうきんしょう)とはラクトコッカス・ガルビエ(Lactococcus garvieae)感染を原因とするブリ属魚類の感染症。α溶血性連鎖球菌症とも呼ばれる。外部所見として眼球周囲の出血、(鰓蓋)内壁の膿瘍形成、病理所見として(心外膜炎)、(化膿性炎)、(肉芽腫性炎)が認められる。外観症状を示さず(狂奔遊泳)を呈して死亡する脳炎型も存在する。治療にはマクロライド系抗生物質、塩酸リンコマイシンの経口投与が有効である。日本では単味ワクチン、二種混合ワクチン及び三種混合ワクチンが市販されている。
関連項目
参考文献
- 畑井喜司雄ほか 『魚病学』 学窓社 1998年 (ISBN 4873620775)