ブッシュマスターIII 35 mm 機関砲(英語: Bushmaster III)は、アメリカ合衆国のアライアント・テックシステムズ(現ノースロップ・グラマン・イノベーション・システムズ)が開発した35mm口径のチェーンガンである。
概要
本砲は基本的に、同社が従来から開発・販売してきたブッシュマスター・シリーズのチェーンガンを大口径化して開発されている。スウェーデンで開発されたCV 9035歩兵戦闘車に搭載され、これはオランダ陸軍、デンマーク陸軍に採用された。 また、弾道修正能力を持つ50mm テレスコープ弾と組み合わせることで、アメリカ陸軍の新しいCounter-RAM システムである(EAPS)として研究されている。
50mm口径バージョン
その後テレスコープ弾の開発状況は不透明となったが、35x228mm弾をそのまま増口径したスーパーショット50とも呼ばれる新規格50mm弾と共に、ブッシュマスターⅢの50mm口径バージョンが米陸軍ピカティニー兵器廠にて(XM913)として開発。XM913は2020年代以後の新世代戦闘車両向けとして、米陸軍の次期歩兵戦闘車計画(OMFV)に提案された(グリフィンⅢ)に搭載[1]された他、CV90の新型バージョンの武装オプションの1つに設定されている[2]。
諸元・性能
諸元
- 種別: 機関砲
- 口径: 35mm
- 砲身長: 87.5インチ (2.22 m)
- 重量: 35mm:480lb(218kg)、50mm:510lb(231kg)
- 全長: 158.19in(4,018mm)
- 全幅: 16.94in(430mm)
- 全高: 18.83in(478mm)
作動機構
性能
砲弾・装薬
- 弾薬: 35x228mm
運用史
- 開発国: アメリカ合衆国
参考文献
- ATK. “Bushmaster III” (PDF) (英語). 2011年10月12日閲覧。
- ATEN (2008年). “Army Guide - Bushmaster III 35, Gun” (英語). 2011年10月12日閲覧。
出典
関連項目
- エリコンKD 35 mm 機関砲
- ブッシュマスター・シリーズ
- M242 ブッシュマスター - 25mm口径のブッシュマスター。
- Mk 44 ブッシュマスター II - 30mm口径のブッシュマスター。
- (ブッシュマスター IV) - (40mm口径)のブッシュマスター。
- (ラインメタル Rh 503) - 1980年代に試作された、35mm口径および50mm口径の外部動力式機関砲。