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フロンティア航空

フロンティア航空(フロンティアこうくう、Frontier AirlinesNASDAQ ULCC)はアメリカ合衆国コロラド州デンバー市のデンバー国際空港を本拠地としている主要格安航空会社である。アメリカ国内及びメキシコ路線を運航している。

フロンティア航空
Frontier Airlines
IATA
F9
ICAO
FFT
コールサイン
FRONTIER FLIGHT
設立 1994年2月8日
運航開始 1994年7月5日[1]
ハブ空港 デンバー国際空港
アトランタ国際空港
ラスベガス国際空港
フィラデルフィア国際空港
マイアミ国際空港
タンパ国際空港
オーランド国際空港
フェニックス国際空港
焦点空港 All Major Cities in US.
マイレージサービス EarlyReturns
親会社 Indigo Partners
保有機材数 105機
就航地 110都市
スローガン

"Low Fair Done Right! "

旧: A Whole Different Animal
本拠地 コロラド州デンバー市
代表者 バリー ベッフィル
外部リンク http://www.frontierairlines.com/
(テンプレートを表示)
フロンティア航空 エアバス A321型機

2022年2月7日、同じく超格安航空会社であるスピリット航空との経営統合を発表[2]。しかし、物別れに終わり、合併計画が破棄されたわずか数時間後にスピリット航空は同じく米国の格安航空会社であるジェットブルー航空との合併を発表した[3][4]

歴史

フロンティア航空 第一世代

フロンティア航空の歴史は1941年の11月27日に遡る。コロラド州デンバーのステープルトン国際空港を本拠地としてニューメキシコ州ユタ州アリゾナ州などにDC-3を運行して始まった。以後成長を続け、1980年代までにDC-3、Convair 340/440、B727B737MD-80など多機種での運用を行った。当時は米国エアライン乱戦期であり、コンチネンタル航空ユナイテッド航空と競合していたため、価格競争、空港ゲート数、政治的要因などの結果、1985年ピープルエキスプレスに買収されて第一期の幕を閉じた。

 
Frontier's New A321

フロンティア航空 第二世代

新しいフロンティア航空は旧フロンティア航空の役員によって1994年に設立された。B737型機を使用して立ち上げられ、その後エアバスA319型機及びA318型機へ更新された。2022年現在、エアバスA320エアバスA320neoエアバスA321で運航を行っている。2007年1月より、リージョナル航空のリパブリック航空とフロンティア・ジェットエキスプレスの名称で(ボンバルディア CRJ-700)型機を使用したホライゾン航空とのコードシェア便運航を行っていた。コードシェアおよびすべてのエクスプレス便は元親会社リパブリック ホールディングスのフロンティア株売却とともに終了し、現在の使用機は上記のエアバス機のみである。2008年4月11日に米連邦倒産法第11章(日本の民事再生法に相当)を申請した。[5]リパブリックホールディングスは2008年 米連邦倒産法11条適用時に救済措置としてフロンティア航空を買収し、2013年に現在の親会社であるIndigo Partnersに株式をすべて売却している。インディゴに買収され、フルサービスエアラインからウルトラローコストキャリア(ULCC)に経営方針を転換した2013年から2016年までの間に業績が大幅向上し、2015年には利益率で全米第5位・世界第7位に上昇している[6]。2016年12月からアメリカン航空ジェットブルー航空とともにキューバへの運航が許可された。(のちにデンバーからの直行便がDOTから認められなかったためキューバ便は廃線)

A321XLRの1機目の納入が2023年に予定されているがこれに関して社長のバリーは「ヨーロッパ路線よりはまず大陸間横断便の増便、アラスカ、ハワイ、中米、南米などを視野に入れて運航する」と声明を発表した。

2017年から~2019年まで全米で最も利益率の高い航空会社としてTOP5に入り、2020年のコロナ禍からの経営難脱却も他社に先行して行われている。2020年も利益損失は前米航空会社でも最小となった。そして2021年4月1日にシティーグループ、ドイツ銀行、モーガンスタンレーなどの指導によりNASDAQ市場上場復帰(ULCC)を13年ぶりに達成した。[7]

親会社インディゴ・パートナーズはアメリカウエスト航空を再生しUSエアウェイズに売却したり、スピリット航空を再生後、再上場し多大なる利益を上げた投資会社であり、フロンティア航空の他にもハンガリーウィズエアー、メキシコのボラリス航空などの株を保有している。上記の航空会社は多くがエアバス運航のLCCであり(アメリカウエストは747型機から737型機迄、US AIRWAYSはE190、A320を運航していたため全てエアバス運航の会社であったわけでもない)フロンティア航空にもスピリット航空再建時の経営方針が反映されている。

フロンティア航空は現在、米国でベスト10に入る主要航空会社となっている。アラスカ州フェアバンクスが本拠地のフロンティア・フライイング・サービスとしばしば混同されるが、別会社である。

運航路線

主要ハブ空港は2022年現在、デンバー国際空港フェニックス国際空港 (22年11月スタート)、オーランド国際空港、フィラデルフィア国際空港、ラスベガス国際空港、タンパ国際空港、マイアミ国際空港、アトランタ国際空港であり、全米主要110都市(季節により変動)、国際線はカナダ、メキシコドミニカ共和国、等に運航している。(シカゴ オヘア 国際空港はパイロットベースを閉鎖、フライト アテンダントベースは残るものの縮小傾向にあり2022年4月より主要ハブからは外れた)

整備

2018年まで6年連続でFAA 連邦航空局 整備部門 ダイアモンドアワードに選ばれている。

2022年現在 世界で最も安全なLCCランキングTOP10に毎年選ばれている。

(他社はJetBlueやジェットスターもランクインしている)

保有機材

フロンティア航空 エアバス A321-200型機

フロンティア航空の機材は以下の航空機で構成される(2021年11月現在)

フロンティア航空の保有機種及び機数[8]
機種 機数 発注中 Options 座席数 備考
エアバス A320-200 19 0 0 180
エアバス A320neo 74 74 0 186
エアバス A321-200 21 0 0 230
エアバス A321neo/XLR 0 168 0 240 Deliveries begin late decade[9]
合計 111 242 0

機材の平均使用年数は2016年3月時点で2.6年である。すべての機材の垂直尾翼には動物が描かれ、それぞれ異なる名前をもつのが特徴である。

フロンティア航空の(シートピッチ)は、一般航空会社のエコノミークラスよりも数インチ狭い28インチとなっている[10]

脚注

  1. ^ “Frontier Airlines - Our History, 1993–1998”. Frontier Airlines. 2013年7月5日閲覧。
  2. ^ “フロンティアとスピリット合併へ、米に競争力ある超格安航空会社が誕生へ | FlyTeam ニュース”. FlyTeam(フライチーム). 2022年2月8日閲覧。
  3. ^ Josephs, Leslie. “JetBlue to buy Spirit for $3.8 billion in push to become the fifth-largest US carrier” (英語). CNBC. 2022年7月29日閲覧。
  4. ^ Bailey, Joanna (2022年7月28日). “It’s Official: JetBlue And Spirit Want To Merge” (英語). Simple Flying. 2022年7月29日閲覧。
  5. ^ 日本経済新聞2008年4月12日
  6. ^ “Frontier Airlines launches to fifth-most profitable airline in the U.S.” (英語). The Denver Post. (2016年4月21日). http://www.denverpost.com/2015/09/29/frontier-airlines-launches-to-fifth-most-profitable-airline-in-the-u-s/ 
  7. ^ “Low-cost airline Frontier Group Holdings filed an IPO”. www.streetinsider.com. 2021年3月9日閲覧。
  8. ^ planespotters Fleet Details planespotters.net 2018年2月20日閲覧。
  9. ^ Republic alludes to A320neo place holder deposit
  10. ^ “狭まり続ける機内の座席間隔 乗客の我慢は限界に”. Forbes (2020年4月15日). 2020年4月5日閲覧。

外部リンク

  • Frontier Airlines(英語版)
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