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フレン・ロペテギ

フレン・ロペテギ・アルゴテ(Julen Lopetegui Argote, 1966年8月28日 - )は、スペイン・ギプスコア県(アステアス)(スペイン語版)出身の元サッカー選手、サッカー指導者。現役時代のポジションはゴールキーパー。現在はプレミアリーグウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCの監督を務めている。

フレン・ロペテギ
2017年のロペテギ
名前
本名 フレン・ロペテギ・アルゴテ
Julen Lopetegui Argote
ラテン文字 Julen Lopetegui
基本情報
国籍 スペイン
生年月日 (1966-08-28) 1966年8月28日(56歳)
出身地 (アステアス)(スペイン語版)
身長 185cm
選手情報
ポジション GK
利き足
ユース
レアル・ソシエダ
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
1985-1988 レアル・マドリードB 61 (0)
1988-1991 レアル・マドリード 1 (0)
1988-1989 ラス・パルマス (loan) 31 (0)
1991-1994 ログロニェス 107 (0)
1994-1997 バルセロナ 5 (0)
1997-2002 ラージョ・バジェカーノ 112 (0)
通算 317 (0)
代表歴
1985 スペイン U-21 1 (0)
1994 スペイン 1 (0)
監督歴
2003 ラージョ・バジェカーノ
2008-2009 レアル・マドリードB
2010-2013 スペイン U-19
2010-2013 スペイン U-20
2012-2014 スペイン U-21
2014-2016 ポルト
2016-2018 スペイン
2018 レアル・マドリード
2019-2022 セビージャFC
2022- ウルブス
1. 国内リーグ戦に限る。
(■テンプレート)((■ノート) ■解説■サッカー選手pj

経歴

選手

バスク地方ギプスコア県(アステアス)(スペイン語版)に生まれ、地元のレアル・ソシエダからプロデビューしたが、正キーパーを務めるルイス・アルコナーダを前にして出場機会がなく、19歳の時にレアル・マドリード・カスティージャに移籍。1988-89シーズンはUDラス・パルマスにレンタル移籍したが、1989年にレアル・マドリードに復帰してもベテランのフランシスコ・ブーヨからポジションを奪えなかった。レアル・マドリードは1989-90シーズンにリーグ優勝を果たしたが、優勝決定後のアトレティコ・マドリード戦 (3-3) が2シーズンで唯一(リーグ戦)の出場機会だった。1991年にはCDログロニェスに移籍してレギュラーの座を獲得し、ラ・リオハ州のスモールクラブのプリメーラ・ディビシオン(1部)昇格に貢献。ログロニェスでは際立った活躍を見せ、1994年3月23日にバレンシアで行われたクロアチアとの親善試合 (0-2) では、60分にアンドニ・スビサレッタと交代で出場してスペイン代表デビュー。同年には1994 FIFAワールドカップに出場した。1994年、FCバルセロナの正ゴールキーパーだったスビサレッタがバレンシアCFに移籍すると、ロペテギがスビサレッタの後釜としてバルセロナに移籍し、長い間スビサレッタの控えを務めたカルレス・ブスケとポジション争いを繰り広げたが、結果的にはポジション争いに敗れた。バルセロナがFCポルトからヴィトール・バイーアを獲得すると、ロテペギは第3キーパーに降格し、1997年にマドリードのラージョ・バジェカーノに移籍。5シーズンのうち2シーズンをレギュラーとして過ごし、2002年に現役引退した。

指導者

2003年夏、セグンダ・ディビシオン(2部)のラージョ監督に就任して指導者の道を歩み始めたが、2003-04シーズン第10節後に解任され、ラージョは結局シーズン終了後にセグンダ・ディビシオンB(3部相当)降格となった。2006 FIFAワールドカップの際にはラ・セクタ (La Sexta) で解説者として働き、2008年、ユース時代を過ごしたカスティージャの監督(セグンダ・ディビシオンB)に就任。

2010年にはU-19スペイン代表監督に就任し、2011年のUEFA U-19欧州選手権では優勝[1]。その後はU-20スペイン代表監督やU-21スペイン代表監督を務めた。

2014年5月、FCポルトの監督に就任した[2]。2015年4月、UEFAチャンピオンズリーグ 2014-15準々決勝でジョゼップ・グアルディオラ率いるバイエルン・ミュンヘンと対戦し、ホームで迎えた1stレグでは3-1と勝利を収めたが[3]、アウェイの2ndレグでは1-6で敗れ、準決勝進出は果たせなかった[4]

2016年1月、FCポルトの監督を解任された[5]

2016年7月、ビセンテ・デル・ボスケの後任としてスペイン代表監督に就任した[6]2018 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選ではU-21スペイン代表で優勝をした当時のメンバーであるダビド・デ・ヘアイスコチアゴ・アルカンタラコケダニエル・カルバハルらがA代表でも頭角を示して、世代交代を進めながら公式戦2年間無敗と最高の成績を収め本大会への切符を手にした[7]

2018年6月12日、ロシアW杯後にジネディーヌ・ジダンの後任としてレアル・マドリードの監督に就任することが発表された[8]。しかしその翌日、ロシアW杯開幕直前にスペインサッカー連盟から2重契約であるとスペイン代表監督の座を解任され、ロペテギも大きく非難された[9][10]

クラブでは初の公式戦であるUEFAスーパーカップアトレティコ・マドリード戦で2-4で敗れて初タイトルを逃す。リーグ戦でもUEFAヨーロッパリーグの出場圏内にすら入れない中位に沈むなど低迷を極め、10月28日のFCバルセロナ戦での1-5での大敗を最後に解任され、半年でスペイン代表とレアル・マドリードを解任されるという不名誉な記録を作ってしまった。

2019年6月4日、セビージャFCの監督に就任した[11][12][13]2019-20シーズン、就任1年目でクラブ史上6度目のUEFAヨーロッパリーグ優勝へ導き、自身はクラブレベルでは初のタイトル獲得となった[14]

2021年1月10日、クラブとの契約を2024年まで延長した。また、この契約には2年の延長オプションが含まれる[15]

前述したヨーロッパリーグ優勝のほか、就任後3シーズン連続でリーグ4位に導くなど結果を残していたが、4年目となる2022-23シーズンは公式戦10戦で1勝2分け7敗、降格圏と勝ち点1差の16位に沈むなど開幕から不振に陥り、2022年10月5日、UEFAチャンピオンズリーグのグループステージ、ホームでのボルシア・ドルトムント戦に1-4で大敗した後クラブから解任が発表された[16][17]。セビージャでは歴代5位となる通算170試合を指揮して、歴代3位の勝利数である89勝45分36敗という戦績を残した。解任が決定的となったドルトムント戦後には、セビージャサポーターがロペテギの名前をコールして功績を称え、ロペテギ自身もスタンドに対して拍手と自身の胸を叩く姿で応じるという一幕があった[18]

セビージャの監督解任から約1ヶ月後の2022年11月5日、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCの監督に就任することが発表された[19]。キャリア初のプレミアリーグでの指揮となる。

監督成績

2022年11月14日現在
クラブ 就任 退任 記録
勝率
ラージョ・バジェカーノ   2003年7月1日 2003年11月3日 11 2 2 7 10 17 −7 018.18
レアル・マドリードB   2008年7月1日 2009年6月30日 38 18 9 11 60 45 +15 047.37
スペイン代表 U-19   2010年8月1日 2013年5月30日 11 8 3 0 29 9 +20 072.73
スペイン代表 U-20   2010年8月1日 2014年4月30日 10 7 2 1 22 8 +14 070.00
スペイン代表 U-21   2012年8月8日 2014年4月30日 11 11 0 0 34 7 +27 100.00
ポルト   2014年7月1日 2016年1月7日 77 53 15 9 157 52 +105 068.83
スペイン代表   2016年7月21日 2018年6月13日 20 14 6 0 61 13 +48 070.00
レアル・マドリード   2018年7月1日 2018年10月29日 14 6 2 6 21 20 +1 042.86
セビージャ   2019年6月4日 2022年10月5日 170 90 44 36 247 163 +84 052.94
ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ   2022年11月14日 0 0 0 0 0 0 +0 !
合計 378 221 85 72 681 350 +331 058.47

タイトル

選手時代

レアル・マドリード
FCバルセロナ

指導者時代

U-19スペイン代表
U-21スペイン代表
セビージャFC

脚注

  1. ^ “Spain make it six of the best in Estonia”. UEFA. 2018年6月14日閲覧。
  2. ^ “Lopetegui signs as new Porto manager”. MARCA.COM (2014年5月6日). 2018年6月14日閲覧。
  3. ^ “敵将の戦術と弱点熟知!ポルト鬼プレスでバイエルン撃破”. スポニチアネックス (2015年4月17日). 2018年6月14日閲覧。
  4. ^ “ポルト監督「Bミュンヘンは信じられないほど強い」”. ニッカンスポーツ (2015年4月22日). 2018年6月14日閲覧。
  5. ^ “COMUNICADO DA FC PORTO – FUTEBOL, SAD”. FCポルト (2016年1月8日). 2018年6月14日閲覧。
  6. ^ “スペイン代表監督にフレン・ロペテギ氏が就任”. 日刊スポーツ. (2016年7月22日). https://www.nikkansports.com/soccer/world/news/1682288.html 2016年7月22日閲覧。 
  7. ^ “【コラム】もう一度世界の頂点へ…“無敵艦隊”を復活させた名将・ロペテギ”. サッカーキング (2017年10月12日). 2018年6月14日閲覧。
  8. ^ “Official Announcement: Julen Lopetegui will be the Real Madrid coach after the celebration of the 2018 World Cup”. レアル・マドリード (2018年6月12日). 2018年6月14日閲覧。
  9. ^ “COMUNICADO OFICIAL”. スペインサッカー連盟 (2018年6月13日). 2018年6月14日閲覧。
  10. ^ “W杯優勝候補スペイン代表に激震! 開幕前日にロペテギ監督を解任”. サッカーキング (2018年6月13日). 2018年6月14日閲覧。
  11. ^ “元レアル指揮官ロペテギ、セビージャ指揮官就任が決定。レアルでは4ヶ月で解任…”. フットボールチャンネル (2019年6月4日). 2019年6月4日閲覧。
  12. ^ “元マドリー指揮官ロペテギがセビージャの監督に就任!急落した評価を取り戻せるか”. サッカーダイジェスト (2019年6月4日). 2019年6月4日閲覧。
  13. ^ “元スペイン代表監督ロペテギ、セビージャと3年契約へ”. SPORT.es.jp (2019年6月4日). 2019年6月4日閲覧。
  14. ^ ““悲劇”続いたセビージャ監督、EL優勝に“号泣” 英雄たちへ「我々を愛している全ての人に贈る」”. FOOTBALL-ZONE (2020年8月22日). 2022年11月8日閲覧。
  15. ^ “Lopetegui renueva hasta 2024” (スペイン語). マルカ (2021年1月10日). 2021年1月11日閲覧。
  16. ^ “セビージャがロペテギ監督を解任…EL制覇にシーズン最多勝ち点記録も昨季終盤から低迷”. 超WORLDサッカー! (2022年10月6日). 2022年11月8日閲覧。
  17. ^ “大不振のセビージャがロペテギ解任…一方でウルヴスが招聘に興味とも”. GOAL (2022年10月6日). 2022年11月8日閲覧。
  18. ^ “セビージャがロペテギ監督の解任を発表…約3年の指揮でEL制覇など成功もたらす”. サッカーキング (2022年10月6日). 2022年11月8日閲覧。
  19. ^ “ウルブス、ロペテギ監督の招へいに成功! 14日から新体制始動”. 超WORLDサッカー! (2022年11月5日). 2022年11月8日閲覧。

外部リンク

  • フレン・ロペテギ - BDFutbolによる個人成績 (英語)
  • フレン・ロペテギ - BDFutbolによる監督成績
  • National team data
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