ヴォン・ヴィレブランド因子(ヴォン・ヴィレブランドいんし、von Willebrand factor; vWF)とは、血中にある凝固因子のひとつ。
機能
血管が傷害され出血をきたしたときに、vWFは傷害された血管内皮の下に存在するコラーゲンに結合する。結合したvWFに対して血小板が接着し、血小板はADPなどの伝達物質を放出する。さらなる血小板を接着させることで、血小板血栓を形成する。(一次止血)
名称の由来
フィンランド人のen:Erik von Willebrandに由来する。von Willebrand は英語読みでは「ヴァン・ウィルブランド」、ドイツ語読みでは「フォン・ヴィレブラント」となるが、出身地フィンランド語にならい「ヴォン・ヴィレブランド」と読むのが正統であろう[2]。
引用・参照
関連事項
- ヴォン・ヴィレブランド病...ヴォン・ヴィレブランド因子の異常による疾患群
- ベルナール・スリエ症候群...ヴォン・ヴィレブランド因子受容体であるGPIbまたはGP9の異常による疾患群
- 出血傾向