550マラネロ(550 maranello )は、イタリアの自動車メーカーのフェラーリが製造したV12エンジンFR二人乗りクーペタイプのグランツーリスモである。
概要
F512M(テスタロッサ最終型)の後継のV12エンジン車だが365GT/4BBから23年間続けたリアミッドエンジンレイアウトは365GTB/4以来の(FR)レイアウトに回帰し、1996年にニュルブルクリンクで発表された。メカニズム面では鋼管スペースフレームにアルミボディを採用し、456GTにも搭載された5.5Lエンジンをチューニングした65°V型12気筒DOHC48バルブを搭載。エンジンはドライサンプ化し2段階可変バリアブルジオメトリー・インテークと可変制圧エキゾーストなど新しい技術やアルミ構造ピストンとチタンコンロッドはF1マシンやF50などから譲り受けた。コンピューター系だけではなくパワーも上回り、F40を超える320km/hのスピード、またフィオラノサーキットでは、512Mよりもタイムで上回った。デザインはピニンファリーナによるもので、275GTBを髣髴とさせるデザインである。2000年には限定オープンモデルのバルケッタが追加された。2002年3月にビッグマイナーチェンジ版の後継車種575Mマラネロが発表され引き継がれた。
モータースポーツへの参戦
2001年からはプロドライブがチューニングを手がけたマシンがFIA GT選手権へ参戦を開始。2003年・2004年にはプロドライブ製のマシンを走らせるスクーデリア・イタリアがFIA GT選手権のシリーズチャンピオンを獲得。ル・マン・シリーズでも2004年・2005年にGTS(GT1)クラスを制している。さらに2003年のル・マン24時間レースではプロドライブ自身が走らせたマシンがLM-GTSクラスのクラス優勝を飾った。
参考文献
- Gazoo名車館 フェラーリ・550マラネロ
関連項目
- フェラーリ
- コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- エア・ジョーダン - 元バスケットボール選手のマイケル・ジョーダンが550マラネロを愛車としていたため、彼が履いたバスケットシューズの最終モデル「エア・ジョーダン14」のデザインモチーフとなった。
外部リンク
- (伊)
- コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド(正規販売店)
フェラーリ ロードカータイムライン 1970年代-1990年代(<- Previous) (Next ->) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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タイプ | 1970年代 | 1980年代 | 1990年代 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | ||||||||||||
FR | V12 | 365GTB/4 | 550マラネロ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2+2 | 365GTC/4 | 365GT/4・2+2 | 400 | 400i | 412 | 456 GT | 456M GT | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
MR | V6/V8 | ディーノ246 | 308 | 308QV | 328 | 348 | (348GTB/GTS) | 360モデナ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
308 | F355 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2+2 | ディーノGT4 | モンディアル | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
V12 | 365GT4BB | 512BB | 512BBi | テスタロッサ | 512TR | F512M | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
スペチアーレ | 288GTO | F40 | F50 |