人物
ニューヨーク州ニューヨーク出身。父親はバリー・ハイアムズはブロードウェイのプロデューサー。母方の祖父はロシア生まれのユダヤ人で、興行師のソル・ヒューロック。
1974年の映画『破壊!』でテビュー。1978年の『カプリコン・1』がヒットし注目された。以後『アウトランド』、『2010年』、『カナディアン・エクスプレス』などでサスペンス描写に評価が高い。またスコープ・サイズの画面にこだわり続けている監督である。
監督のほかに撮影・脚本を兼任する多才さを見せ、報道写真出身の映画監督スタンリー・キューブリックに私淑し取り組んだ『2010年』では監督・製作・脚本・撮影を兼任。その器用さが買われ企画段階からトラブルが相次いだ『エンド・オブ・デイズ』も完成に導いている。
近年は自分の脚本で取り組んだ作品が無く雇われ仕事に徹し、興行成績も不調で「職人監督」や「やっつけ仕事」という非難もあった。2009年公開の『ダウト 〜偽りの代償〜』(1956年のフリッツ・ラング監督作品『条理ある疑いの彼方に』のリメイク)は脚本まで兼任した久しぶりの作品となる。
なお、ハイアムズ作品の登場人物や企業名に用いられる「スポタ」という名前は妻の旧姓。また、息子のジョン・ハイアムズも映画監督を務めている。
主な作品
年 | 作品名 | クレジット | 備考 | ||||
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監督 | 脚本 | 撮影 | 製作 | 製作総指揮 | |||
1971 | (愛はひとり) T.R. Baskin | Yes | Yes | ||||
1974 | 破壊! Busting | Yes | Yes | ||||
1974 | (さらばハイスクール) Our Time | Yes | 日本劇場未公開 | ||||
1975 | Peeper | Yes | 日本未公開 | ||||
1977 | テレフォン Telefon | Yes | |||||
1977 | カプリコン・1 Capricorn One | Yes | Yes | ||||
1979 | ハノーバー・ストリート 哀愁の街かど Hanover Street | Yes | Yes | ||||
1980 | ハンター The Hunter | Yes | |||||
1981 | アウトランド Outland | Yes | Yes | ||||
1983 | 密殺集団 The Star Chamber | Yes | Yes | ||||
1984 | 2010年 2010 | Yes | Yes | Yes | Yes | ||
1986 | シカゴ・コネクション/夢みて走れ Running Scared | Yes | Yes | Yes | |||
1987 | ドラキュリアン The Monster Squad | Yes | |||||
1988 | プレシディオの男たち The Presidio | Yes | Yes | ||||
1990 | カナディアン・エクスプレス Narrow Margin | Yes | Yes | Yes | |||
1992 | (カウチポテト・アドベンチャー) Stay Tuned | Yes | Yes | ビデオ版タイトル『チャンネル・アドベンチャー』 | |||
1994 | タイムコップ Timecop | Yes | Yes | ||||
1995 | サドン・デス Sudden Death | Yes | Yes | ||||
1997 | レリック The Relic | Yes | Yes | ||||
1999 | エンド・オブ・デイズ End of Days | Yes | Yes | ||||
2001 | ヤング・ブラッド The Musketeer | Yes | Yes | ||||
2004 | サウンド・オブ・サンダー A Sound of Thunder | Yes | Yes | ||||
2009 | ダウト 〜偽りの代償〜 Beyond a Reasonable Doubt | Yes | Yes | Yes | 日本劇場未公開 | ||
2009 | ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション Universal Soldier: Regeneration | Yes | Yes | ビデオ映画 | |||
2013 | (マキシマム・ソルジャー) Enemies Closer | Yes | 兼撮影 |