ヒラドツツジとはツツジ科の植物の一種。学名Rhododendron × pulchrum 。
平戸は古くから交易の中心地であったため(ケラマツツジ)(沖縄諸島原産)・モチツツジ(中部日本原産)・(キシツツジ)(西部日本原産)・(タイワンヤマツツジ)(広東〜雲南、台湾〜奄美大島)など各地のツツジが持ち込まれ、寺院や武家屋敷内でそれらが自然交雑し、実生を繰り返し、大輪のツツジ群が出来たと思われる。それらの中から特に美しいものを選抜し増殖したものである[1]。
常緑低木で、4-5月頃に大きな花を開花させる。庭木、公園木、生け垣などに使われる。
古くから平戸で栽培されてきたことが名前の由来とされ、1712年に出た『和漢三才図会』にはすでに「ヒラドツツジ」の名で紹介されていた。平戸市の花に定められ、市内の崎方公園には300種からなる原木園がある。
交配が重ねられ数多くの園芸品種がある。オオムラサキもそのひとつである[2]。