人間性回復運動

人間性回復運動（にんげんせいかいふくうんどう）、または、ヒューマン・ポテンシャル運動^[1]とは、1960年代のアメリカ合衆国、それも主として心理学分野において生じたムーブメント。 「幸福」「創造性」「自己実現」の主体である人間の「人間性」や「人間の潜在能力」を、回復・発展させることを旨とする。自己啓発セミナーのルーツの1つとしても知られている。多くの心理学者や哲学者が集ったエサレン協会は、この運動における最大規模の「成長センター」であり、最も重要な役割を果たした^[2]。

時代背景としては、アブラハム・マズローが心理学の「第三勢力」であるとした人間性心理学と連動したムーブメントがあり、エンカウンターグループやゲシュタルト心理学などをとおして、俗に「第四勢力」としてのトランスパーソナル心理学へとつながる基盤となったと言われる。ニューエイジの基盤ともなっていった。

脚注

1. ^ 英: Human Potential Movement、HPM
2. ^ Puttick, 宮坂清訳 2009, pp. 554–556.

参考文献

• 『現代世界宗教事典—現代の新宗教、セクト、代替スピリチュアリティ』(クリストファー・パートリッジ)（英語版） 編、井上順孝 監訳、井上順孝・井上まどか・冨澤かな・宮坂清 訳、(悠書館)、2009年。 
  • Elizabeth Puttick 執筆「ヒューマン・ポテンシャル運動」。 

関連項目

• ニューエイジ