ヒューバート・セルビー・ジュニア(Hubert Selby, Jr. 1928年7月23日 - 2004年4月26日)はアメリカ合衆国ニューヨーク州ブルックリン生まれの作家。
来歴
15才から船員をしているうちに結核をわずらい、片肺を切除。その後、喘息の症状にも苦しみながらブルックリンでホームレス生活を送る。そうした生活の中で書き上げた、人間の暗部を徹底的に描写した『ブルックリン最終出口』が賛否両論をあびながらもベストセラーとなった。
その後も極端に陰鬱な作品を書き続け、作家やアーティストたちの間にも、熱狂的なファンをよんだ。
主な著作
長篇
- Last Exit to Brooklyn(1964年)、邦訳『ブルックリン最終出口』 宮本陽吉訳、河出書房新社、1968年。〈河出文庫〉、1990年。
- (The Room)(1971年)
- (The Demon)(1976年)
- Requiem for a Dream(1978年)、邦訳『夢へのレクイエム』宮本陽吉訳、河出書房新社、1982年。新装版2001年。
- (The Willow Tree)(1998年)
- (Waiting Period)(2002年)
短篇集
- (Song of the Silent Snow)(1986年)
映像化作品
- 『ブルックリン最終出口』(1989年)ウーリ・エーデル監督、Last Exit to Brooklynの映画化
- 『レクイエム・フォー・ドリーム』(2000年)ダーレン・アロノフスキー監督、Requiem for a Dreamの映画化。脚本も担当。
- 『(Fear X)』(2003年)ニコラス・ウィンディング・レフン監督