パーシヴァル・ワイルド(Percival Wilde、1887年3月1日 - 1953年9月19日)は、アメリカ合衆国の劇作家、作家。ニューヨーク州・ニューヨーク市出身。
概要
19歳の時に飛び級でコロンビア大学を卒業後、5年間銀行で務める。夢を諦めきれず、1912年に25歳で劇作家デビュー。1915年には戯曲をまとめた「Dawn and One Act Plays Of Life Today」を出版。その後も多くのヴォードヴィル用・脚本を書いた。
いくつかのミステリー小説も発表しており、1929年のミステリー短編集『Rogues in Clover(邦題:悪党どものお楽しみ)』はエラリー・クイーンに絶賛され、世界中のミステリー短編集を紹介する「クイーンの定員」にて取り上げられた(当時は最も入手困難な作品として紹介された)。そして1938年に発表したミステリー小説『検死審問』がレイモンド・チャンドラーに絶賛される。日本では江戸川乱歩も絶賛したという。
作品群は既に著作権が消滅しているため、英語の原文は全てネット上で読むことが出来る(外部リンク参照)。
主な仕事
小説・長編
- Mystery Week-End (1938)
- Inquest (1938)
- Design for Murder (1941)
- Tinsley's Bones (1942)
- 『検死審問ふたたび』越前敏弥/訳(創元推理文庫,2009/3/20)(ISBN 978-4488274054)
小説・短編集
- Rogues in Clover (1929)
- 『悪党どものお楽しみ』(巴妙子)/訳(国書刊行会,2000/11)(ISBN 978-4336042460)
- P. Moran, Operative (1947)
- 『探偵術教えます』巴妙子/訳(晶文社,2002/11)(ISBN 978-4794927347)
戯曲
- Dawn and One Act Plays Of Life Today (1915) (ISBN 978-0548525807)
- The Beautiful Story (ISBN 978-1425477806)
- The Villain in the Piece (ISBN 978-1425477776)
- A Question of Morality (ISBN 978-1425477790)
- The Reckoning (ISBN 978-0548692172)
- According to Darwin (ISBN 978-1425477783)
- The Unseen Host (ISBN 978-0548946152)
- Eight Comedies For Little Theaters (ISBN 978-0548526750)
映画・原作
- Moonlight Follies (1921)
- 邦題は「(月光の夢)」。
- The Guttersnipe (1922)
- 邦題は「鉄拳娘」。
- The Rise of Duton Lang (1955)
外部リンク
- (パーシヴァル・ワイルドの著作) - インターネットアーカイブ内のOpen Library(英語)
- パーシヴァル・ワイルド - IMDb(英語)
- 劇作家としても有名なミステリ作家 パーシヴァル・ワイルド