パーゴラ

「藤棚」はこの項目へ(転送)されています。横浜市の町名については「藤棚町」を、福岡県の平成筑豊鉄道伊田線の駅については「藤棚駅」をご覧ください。

パーゴラ（pergola）は、住宅の軒先や庭に設ける、つる性の植物を絡ませる木材などで組んだ棚。日陰棚（ひかげだな）、つる棚、緑廊（りょくろう）のこと。日本では藤棚（ふじだな）が一般的である。建築用語のひとつ。

スペイン・バレンシアのパーゴラ

世田谷美術館（内井昭蔵設計）のパーゴラ

藤棚の下で茶を楽しむ親子

由来

パーゴラとは、もともとイタリアでぶどう棚をさした言葉。それがテラスの上部に組む棚をさす意味となり、植物をはわせることによって日陰をつくり、(ティータイム)などを楽しむくつろぎの場となったり、ガーデニングの立体的な景観を楽しむものとなったといわれる。

立地場所と材質

柱をコンクリートで固めて、上部の棚を木製で構成されているものが多い。これは特に公園や学校などでよく見られる。住宅の場合は柱と棚が両方木製であるのが一般的である。

庭園などでは、土壌にそのまま掘立柱方式で埋め込んでパーゴラを設置することがある。しかしパーゴラ自体の重量がたとえ小さくとも、藤などの蔓性植物の成長にともない、一部の柱が土中にめり込んでゆくようにして傾くことがある。これを防ぐために、建築物の柱同様、コンクリートなどの基礎を設けることがある。

形状

基本的に木と木を垂直に組み合わせて、屋根を作る。屋根の形は一般的に長方形であることが多い。まれに、正方形や扇形、台形、菱形、円形などの形も見られる。

主な使用方法

公園

 

公園にあるガゼボ（あずまや）。ドーム型のパーゴラがある（千葉県市原市ちはら台南2丁目の弥生公園）。

 

ドーム型のパーゴラの下から空を見上げたときの光景。

一般的には、パーゴラの下に椅子や机（台）が置いてある。基本は日陰になるので、パーゴラの下の日陰に入って休む人は少なくない。

学校

校庭の隅っこに自然と混ざっている感じで立ちそびえている。学校の場合は、生徒の一種の遊具として使用されている。

住宅

最近では、ガーデニングやアウトドアリビングなどが好まれることから、庭や軒先などの演出に使用され、採用する住宅も増えている。たとえば、バーベキューパーティーなどが良い例であろう。

関連項目

 

ウィキメディア・コモンズには、パーゴラに関連するカテゴリがあります。

• フジ (植物)
• ブドウ

外部リンク

• パーゴラ製品｜風憩セコロ