パラミクソウイルス科(Family Paramyxoviridae)とはモノネガウイルス目に属するウイルスの分類における一科。ビリオンがマイナス一本鎖RNAをゲノムに持つ150 - 350 nm(ナノメートル)の多形性を示すウイルスの総称であり、ヌクレオカプシドの大きさや形態などの特徴やウイルス蛋白やアクセサリー蛋白の特徴から、パラミクソウイルス亜科(レスピロウイルス属・モルビリウイルス属・ルブラウイルス属)と、ニューモウイルス亜科(ニューモウイルス属・メタニューモウイルス属)に分類されていたが、後者はニューモウイルス科として独立した[1]。その粒子はエンベロープに包まれ、エンベロープの表面には2種類の糖タンパク質のスパイクが密に配列している(FとHN)。エンベロープを持つためエーテルに対する感受性を持つ。細胞質内で増殖し、細胞膜から出芽をする。細胞融合能を持ち、多核巨細胞を形成するものが多い。
パラミクソウイルス科 |
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ムンプス(流行性耳下腺炎)ウイルス |
分類 |
亜科・属 |
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分類
- Subfamily Avulavirinae
- Genus Orthoavulavirus
- (ニューカッスル病ウイルス)(Newcastle disease virus)
- 鳥パラミクソウイルス2~9型(Avian paramyxovirus 2~9)
- Genus Orthoavulavirus
- Subfamily Metaparamyxovirinae
- Subfamily Orthoparamyxovirinae
- Subfamily Rubulavirinae
- Genus Orthorubulavirus
- ムンプスウイルス(mumps virus)
- Genus Orthorubulavirus
以下分類未定
- Genus Cynoglossusvirus
- Genus Hoplichthysvirus
- Genus Scoliodonvirus
関連項目
参考文献
- 鹿江雅光、新城敏晴、高橋英司、田淵清、原澤亮編 『最新家畜微生物学』 朝倉書店 1998年 (ISBN 4254460198)
- 原澤亮 「動物ウイルスの新しい分類(2005)」 『獣医畜産新報』 58号 921-931頁 2005年
脚注
- ^ “Virus Taxonomy: 2019 Release”. 国際ウイルス分類委員会 (ICTV). 2020年10月23日閲覧。