バンダーサック(タイ語: บรรดาศักดิ์ タイ語発音: [bān.dāː.sàk][1])とは、タイで絶対君主制の時代にあった官位制度のこと。アユタヤー王朝のトライローカナート王によって整備され、上からソムデットチャオプラヤー・チャオプラヤー・プラヤー・プラ・ルワン・(クン)(タイ語: ขุน タイ語発音: [kʰǔn])・(ムーン)(タイ語: หมื่น タイ語発音: [mɯ̀ːn])・(パン)(タイ語: พัน タイ語発音: [pʰān])、(タナーイ)(タイ語: ทนาย タイ語発音: [tʰánāːj])と称した[1]。これをもらった者を(クンナーン)と言う。おもしろいものに、小姓局のバンダーサック、後宮女官のバンダーサックなどがある。この官位をもらうと同時に、ラーチャティンナナームという欽錫名が与えられ、本名は用いない。王から任命されたときにもらう官位であるが、王族の大臣はバンダーサックを任命する権限があり、これを特にチャンプラトゥワムと言った。長年タイの行政の要であったが、タイ立憲革命時には廃止された。
実際の階級についてはタイの階級を参照のこと。