並列コンピューティングにおけるバリア(英: Barrier)とは、同期方法の一つであり、ソースコード中でスレッドやプロセスがある箇所で停止し、他の全てのスレッドプロセスがバリアに到達するまで進行しないようなものを示す。
並列計算のライブラリや、命令による並列言語では、暗黙のうちにバリアが使用されることが多い。 たとえばOpenMPを使用したFORTRANにおける並列のdoループは、ループ処理の最後の繰り返しが完了するまで次に進まない。これは、プログラムがループの結果に依存しているという例である。 メッセージ・パッシングでは、大域的な通信(reductionやscatter)が、暗黙のバリアとなっている場合がある。