バジー・フェイトン(Buzzy Feiten、1948年11月4日 - )[1]は、アメリカ合衆国のブルース、ロック、ジャズ・ギタリスト。
略歴
ニューヨーク州で育つ[1]。19歳のときにエリック・クラプトン、ジミ・ヘンドリックスらと一緒に演奏したのをきっかけに、ポール・バターフィールド・ブルース・バンドへの参加を依頼された[2]。同バンドでの1969年のアルバム『キープ・オン・ムーヴィング』では、ギター以外にオルガンやフレンチホルンなども演奏している[3]。
その後、ラスカルズに参加、1971年のアルバム『ピースフル・ワールド』と翌年の『アイランド・オブ・リアル』にクレジットされている[4]。
1972年にニール・ラーセンらとフル・ムーンというバンド名義でアルバムをリリース。その後、ニール・ラーセンのソロ・アルバムでの共演を経て、ラーセン=フェイトン・バンドを結成。1980年に『ラーセン=フェイトン・バンド』をリリースした[1]。同作のトップを飾る「今夜は気まぐれ(Who'll Be the Fool Tonight)」はシングルカットされ、Billboard Hot 100で29位のヒットとなった[5]。
上記のほか、アレサ・フランクリン、ウィルソン・ピケット、ベット・ミドラー、ジェームス・テイラー、グレッグ・オールマン、リッキー・リー・ジョーンズ、チャカ・カーン、アル・ジャロウ、ボブ・ディラン、ブレッカー・ブラザーズ、デイヴィッド・サンボーン、マイケル・フランクス、Mr.ミスター、デイヴ・コーズ、オリビア・ニュートン=ジョンなど、多くの有名ミュージシャンと共演している[2]。中でもスティーヴィー・ワンダーのアルバム『心の詩』収録の「スーパーウーマン」では長いソロを披露しているが、これはファースト・テイクが採用されたという[6]。
音楽性
インタビューではフュージョン奏者のレッテルが貼られてしまったことに抵抗を示しており、自分の音楽的バックグラウンドはブルース、ファンク、R&Bだと述べている[6]。
ディスコグラフィ
リーダー・アルバム
- 『ラーセン=フェイトン・バンド』 - Larsen-Feiten Band (1980年、Warner Bros.)
- 『フルムーン』 - Full Moon with Full Moon (1982年、Warner Bros.)
- 『バジー・フェイトン・ワーリーズ』 - Whirlies (2000年、Ulftone Music)
- 『フル・ムーン・セカンド』 - Buzz Feiten & the New Full Moon (2002年、Dreamsville)
- 『バジー・フェイトン・ウィズ・ブランドン・フィールズ』 - Buzz Feiten with special guest Brandon Fields (2008年、Dreamsville)
参加アルバム
- 『ジャングル・フィーヴァー』 - Jungle Fever (1978年、Horizon)
- 『ハイ・ギア』 - High Gear (1979年、Horizon)
- 『スルー・エニー・ウィンドウ』 - Through Any Window (1987年、MCA)
- 『スムーズ・トーク』 - Smooth Talk (1989年、MCA)
- 『浪漫』 - Rickie Lee Jones (1979年、Warner Bros.)
- 『パイレーツ』 - Pirates (1981年、Warner Bros.)
- 『マガジン』 - The Magazine (1984年、arner Bros.)
- 『フライング・カウボーイズ』 - Flying Cowboys (1989年、Geffen)
- 『心の詩』 - Music of My Mind (1972年、Tamla)
- 『トーキング・ブック』 - Talking Book (1972年、Tamla)
脚注
- ^ a b c “Larsen-Feiten Band (ラーセン=フェイトン・バンド) プロフィール HMV&BOOKS online”. hmv.co.jp. 2023年1月16日閲覧。
- ^ a b “About Buzz Feiten”. apollonmusic.com. 2023年1月16日閲覧。
- ^ “Keep on Moving - Paul Butterfield, The Paul Butterfield Blues Band Credits AllMusic”. allmusic.com. 2023年1月16日閲覧。
- ^ “最後期のザ・ラスカルズが本気でロックした『アイランド・オブ・リアル』OKMusic”. okmusic.jp. 2023年1月16日閲覧。
- ^ “Hot100 / 1980-10-11”. billboard.elpee.jp. 2023年1月16日閲覧。
- ^ a b “Buzz Feiten Vintage Guitar® magazine”. vintageguitar.com. 2023年1月16日閲覧。
外部リンク
- 公式ウェブサイト