ハンマー(英語: hammer)は、地質調査で使用する道具である[1]。別名、ジオロジカル・ハンマー、ロックハンマーなどがある。
用途
ハンマーの用途として、地層を観察するために苔や風化層を除去すること、岩石を採取することが挙げられる[2]。この他、急斜面や崖を移動するときにピッケルの代用品として使用したり、写真撮影時のスケールとして使用したりすることもある[3]。
種類
ハンマーには、先端が平らになっているチゼルハンマーと、先端の一方が尖っているピックハンマーの2種類がある[1]。チゼルハンマーは標本の整形や堆積岩や化石などを扱うときに、ピックハンマーはそれ以外の岩石を扱うときに適するとされる[1]。
ハンマーには柄が木製のものもあれば、金属製のハンマーもある[1]。金属製のハンマーは柄とヘッドが一体化しており、一般に木製のハンマーより強度が高い[1]。
入手法
地質調査用のハンマーは地質調査用具の販売店で購入可能である[2]。
その他
ハンマーは地質学の象徴ともいわれる[2]。その背景として、地質学に関する学会・研究会のロゴマークでハンマーがよく描かれていることが挙げられる[2]。
脚注
参考文献
関連項目
- 第三紀ハンマー - 軟岩である第三系の地質調査で使用されることがある。
- 安全保護具 - 破片が当たらないようゴーグルや手袋と共に使用される。
- ショーシャンクの空に - キーアイテムとして使用される。
外部リンク
- 野外調査の専門用具 −ハンマー−|地質を学ぶ、地球を知る|産総研地質調査総合センター / Geological Survey of Japan, AIST