ハズ(巴豆、Croton tiglium)は、トウダイグサ科ハズ属の植物。英名の Croton (クロトン)でも呼ばれるが、日本語でクロトンという場合は同科(クロトンノキ属)のヘンヨウボク(Codiaeum variegatum)を指すこともある。
種子から取れる油はハズ油(クロトン油)と呼ばれ、属名のついたクロトン酸のほか、オレイン酸・パルミチン酸・チグリン酸・ホルボールなどのエステルを含む。ハズ油は皮膚につくと炎症を起こす[2]。
巴豆は『神農本草経下品』や『金匱要略』に掲載されている漢方薬であり、強力な(峻下)作用がある。(走馬湯)・(紫円)・(備急円)などの成分としても処方される。日本では毒薬または劇薬に指定[注釈 1]されているため、通常は使用されない。
脚注
注釈
出典
- ^ “”. 2009年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年2月19日閲覧。
- ^ 川端留美, 岡田浩史, 吉村宏美, 近藤卓也, 田中剛太郎, "クロトン油によるin vivoとin vitroにおける皮膚刺激性差について(皮膚毒性)", 日本環境変異原学会大会プログラム要旨集P2-113, 33, 234 (2004). [1]
- ^ “医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則(昭和三十六年厚生省令第一号) 別表第三”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局 (2018年3月23日). 2020年4月2日閲覧。 “2018年7月31日施行分”
- ^ Linnaeus, Carolus (1753) (ラテン語). Species Plantarum. Holmia[Stockholm]: Laurentius Salvius. p. 1004
外部リンク
- BG Plants 和名−学名インデックス(YList)
- oNLINE植物アルバム
- 東北大学大学院薬学研究科附属薬用植物園