『ノートルダム 炎の大聖堂』(ノートルダム ほのおのだいせいどう、原題:Notre-Dame brûle)は、2022年のフランス・イタリアのディザスター映画。2019年にフランス・パリので起きたノートルダム大聖堂の火災の映画化作品[4][5][6]。監督はジャン=ジャック・アノーが務め、彼と(トマ・ビデガン)が脚本を手掛けた。製作会社としてフランスからパテと(TF1フィルムズ)、イタリアからはワイルドサイドが参加している。
ノートルダム 炎の大聖堂 | |
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Notre-Dame brûle | |
炎上するノートルダム大聖堂 | |
監督 | ジャン=ジャック・アノー |
脚本 |
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製作 |
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出演者 |
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音楽 | (サイモン・フラングレン) |
撮影 | ジャン=マリー・ドルージェ |
編集 | レナルド・ベルトラン |
製作会社 | |
配給 |
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公開 | |
上映時間 | 110分 |
製作国 | |
言語 | フランス語 |
製作費 | €30,000,000[2] |
興行収入 |
ストーリー
キャスト
- (ジャン=マリー・ゴンティエ)准将 - (サミュエル・ラバルト)
- ガレ少将 - (ジャン=ポール・ボーデス)
- ロラン・プラド - (ミカエル・チリニアン)
- ジョエル上級曹長 - (ジェレミー・ラウールト)
- レイナル上級軍曹 - マクシミリアン・セヴェリン
- フランシス大尉 - (ディミトリ・ストロージュ)
- シャルレー主任司祭 - (グザビエ・マリー)
- マリアンヌ上級伍長 - (クロエ・ジュアネ)
- アレクサンドレ中尉 - (ピエール・ロタン)
- ジョルダン上級軍曹 - (ジュール・サドゥーギ)
- サンドロ伍長 - ヴァシーリー・シュナイダー
- マーカス大尉 - (セバスティアン・ララン)
- ローランド大佐 - (ベルナール・ゲイベイ)
- ジョナス - (アントニーターサン・ジェスターサン)
- クロエの母 - (エロディ・ナヴァール)
- クロエ - クロエ・シュヴァリエ
- 本人役
- アンヌ・イダルゴ[7]
- エマニュエル・マクロン(ノンクレジット、アーカイヴ映像[7])
製作
2020年4月にジャン=ジャック・アノーがノートルダム大聖堂の火災を題材にした映画の製作を発表した[8]。彼は製作理由について「もちろん、すぐに並外れた映画的な価値を感じました。災害と嘆きの先にある、炎の中に存在する感情とスペクタクルをです」と語っており[9]、当初はドキュメンタリー映画を想定していた[10]。
2021年3月からブールジュで主要撮影が始まった[10]。ノートルダム大聖堂のシーンは外観が似ているブールジュ大聖堂で行われ[11]、火災のシーンは(シテ・ドゥ・シネマ)に作られた撮影セットで行われた[9]。4月中旬にはヴェルサイユのヴェルサイユ=シャトー駅で撮影が行われ、同時に外観が似ているアミアン大聖堂でもノートルダム大聖堂のシーンを撮影している[12]。火災の発生シーンは(サンス大聖堂)で150人のエキストラを動員して撮影され、螺旋階段や身廊、前庭では消防士の活動シーンが撮影された[13]。この他、アノーは火災発生当時の映像の提供を人々に呼びかけ、提供された映像(炎上するノートルダム大聖堂、出動する消防車、鎮火を祈り歌う群衆の映像など)を映画で使用している。彼によると、映画全体の5%の映像が、これら火災発生当時のアーカイヴ映像で構成されている[11]。また、パリ市長のアンヌ・イダルゴが本人役で出演しており、彼女の出演シーンは市長執務室を使用して撮影された[7]。
公開
フランスでは、火災から3年後に当たる2022年3月16日にパテ配給でIMAX、ドルビーシネマ、2Dで劇場公開された[14]。イタリアでは同月28日からヴィジョン・ディストリビューション配給で劇場公開された。
評価
観客動員数
フランスでは公開初日に観客動員数4万1089人を記録し、興行成績は『(劇場版 呪術廻戦 0)』に次いで第2位にランクインした。また、公開初週の観客動員数は38万8293人を記録し、興行成績第2位にランクインした[15]。公開第2週の(プランタン・ドゥ・シネマ)[注釈 1]期間中の興行成績は『THE BATMAN-ザ・バットマン-』に次ぐ第2位だった[17]。公開第3週の観客動員数は10万8099人を記録して興行成績第5位にランクインし[18]、公開第4週も観客動員数13万4038人を記録して順位を維持した[19]。
批評
Rotten Tomatoesには16件の批評が寄せられ支持率88%、平均評価6.5/10となっており[20]、Metacriticでは5件の批評二基づき64/100の評価となっている[21]。
賞歴
映画賞 | 授賞式 | 部門 | 対象 | 結果 | 出典 |
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(第48回セザール賞) | 2023年2月24日 | (視覚効果賞) | ローレンス・エアマン | 受賞 | [22] |
脚注
注釈
出典
- ^ “ノートルダム大聖堂炎上をジャン=ジャック・アノー監督が映画化「ノートルダム 炎の大聖堂」4月7日公開 IMAXカメラで撮影”. 映画.com. (2023年2月20日)2023年2月20日閲覧。
- ^ “”. BFM TV (2022年2月3日). 2022年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月26日閲覧。
- ^ a b “Notre-Dame on Fire”. Box Office Mojo. 2023年4月14日閲覧。
- ^ “”. (UniFrance). 2022年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月26日閲覧。
- ^ “"Notre-Dame brûle" : premières images du tournage du film de Jean-Jacques Annaud” (フランス語). TF1 INFO (2021年3月11日). 2022年11月2日閲覧。
- ^ AlloCine (フランス語), Notre-Dame brûle2022年11月2日閲覧。
- ^ a b c “Comment Anne Hildago a fait ses premiers pas d'actrice dans « Notre-Dame brûle » de Jean-Jacques Annaud”. Vanity Fair (2022年3月16日). 2023年4月12日閲覧。
- ^ Finance, Matt (2020年4月28日). “” (フランス語). Le Figaro. 2021年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月13日閲覧。
- ^ a b “”. France TV info (2021年4月9日). 2021年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月12日閲覧。
- ^ a b “”. (LCI) (2021年3月11日). 2021年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月13日閲覧。
- ^ a b “”. (LCI) (2021年3月29日). 2021年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月13日閲覧。
- ^ “” (フランス語). Franceinfo (2021年5月29日). 2021年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月2日閲覧。
- ^ “” (フランス語). www.lyonne.fr (2021年3月21日). 2022年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月12日閲覧。
- ^ “”. Allociné (2021年4月28日). 2021年4月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月28日閲覧。
- ^ Brigitte Baronnet (2022年3月17日). “”. Allociné. 2022年4月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月17日閲覧。
- ^ “Le Printemps du Cinéma 2022”. フランス映画館連盟. 2023年4月14日閲覧。
- ^ Brigitte Baronnet (2022年3月23日). “”. Allociné. 2022年4月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月27日閲覧。
- ^ Vincent Formica (2022年3月30日). “”. Allociné. 2022年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月27日閲覧。
- ^ Brigitte Baronnet (2022年4月6日). “”. Allociné. 2022年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月27日閲覧。
- ^ “Notre Dame on Fire”. Rotten Tomatoes. Fandango Media. 2022年12月20日閲覧。
- ^ “Notre-Dame on Fire Reviews”. Metacritic. (Fandom, Inc.). 2022年12月20日閲覧。
- ^ “César Awards: Dominik Moll’s ‘The Night Of The 12th’ Sweeps Board Winning Best Film & Director – Full List”. Deadline (2023年2月24日). 2023年2月21日閲覧。