ノモス・グラスヒュッテ(NOMOS Glashütte )は1990年にドイツの(グラスヒュッテ)に創業したドイツの時計メーカーとそのブランド。バウハウス調のシンプルなデザインが特徴。
概要
1906年から1910年にかけてドイツのグラスヒュッテには同名のノモスという時計会社が存在したが、ノモス・グラスヒュッテの社史には登場しないため、直接の関係はない。 現代のノモスは、1990年にグラスヒュッテでローラント・シュヴァートナー( Roland Schwertner)によって設立された。 この頃に販売されたモデルはタンジェント、テトラ、オリオン、ルートヴィヒである。 [1]
タンジェントをはじめ、ノモスの全ての時計は、バウハウスに範を取ったというきわめてシンプルで機能的なデザインをしている。これらの時計はドイツの国内外で高い評価を受け、これまでにレッド・ドット・デザイン賞など多くのデザイン賞を受賞。[2]
ノモスの時計には、はじめはETA社のPeseux 7001を改造し金メッキサンドブラスト加工を施したムーブメントが使用されていたが、 2005年にムーブメントの自社開発に成功、コート・ド・ジュネーブ仕上げを施したムーブメント搭載のモデルを出荷しはじめた。 タンジェント・スポーツを除く全てのモデルはシースルーバックになっており、 これらの装飾が施されたムーブメントを直接見ることができる。 2007年には、ドイツの高級時計店ヴェンペ(Wempe)のために、 最も複雑な機構の一つといわれるトゥールビヨンを搭載したムーブメントを製作するなど、 新興ながら高い技術力を持ったマニュファクチュールといわれる。
モデル
- タンジェント(Tangente) - ノモスのフラグシップ。デイト表示付きやパワーリザーブ表示付きなど様々なモデルがある。
- タンジェント・スポーツ(Tangente Sport) - 10気圧防水のタンジェント。
- タンゴマット(Tangomat) - 自動巻きのタンジェント。
- オリオン(Orion) - バーインデックスのモデル。
- ルートヴィヒ(Ludwig) - ローマ数字インデックスのモデル。
- テトラ(Tetra) - スクエア型のモデル。
- クラブ(Club) - 若者をターゲットにしたと言われるカジュアルなモデル。
- チューリッヒ(Zürich) - ノモスで最も高価なモデル。自動巻き、バーインデックス。LAMY studioなどで有名なスイスのインダストリアルデザイナー、(ハンネス・ヴェットシュタイン)(de:Hannes_Wettstein)がデザインした。
- サンダイアル(Sonnenuhr) - 一見普通のアクセサリーに見えるが、日時計になっている。
ムーブメント
- Alpha - 手巻き
- Beta - 手巻きデイト表示付き
- Gamma - 手巻きパワーリザーブ表示付き
- Delta - 手巻きデイト・パワーリザーブ表示付き
- Epsilon - 自動巻き
- Zeta - 自動巻きデイト表示付き
外部リンク
- 公式ウェブサイト(ドイツ語)
- 公式ウェブサイト(英語)
- 日本の正規代理店、大沢商会のノモス専用ウェブサイト
脚注
- ^ NOMOS Glashütte: Curriculum Vitae http://www.glashuette.com/index.php?id=25&L=1. http://www.glashuette.com/index.php?id=25&L=1
- ^ NOMOS Glashütte: Prizes and Awards. http://www.glashuette.com/index.php?id=101&L=1