ニマン川(ニマンがわ、ロシア語: Ниман)は、ロシア連邦のハバロフスク地方及びアムール州を流れるブレヤ川の右支流の一つである。
概要
ニマン川の長さは353㎞、流域面積は16,500㎢で、(エソプ山)を源流とする。
17世紀よりこの地方を支配するようになった清朝(ダイチン・グルン)の記録によると、(黒竜江城)より丸木舟で1ヶ月ほどでオロンキ川(ニマン川)とニオマン川(ブレヤ川)の合流地点に至ったという[2]。17世紀後半には正黄旗蒙古都統ノミン・鑲紅旗蒙古副都統フワシャン・黒竜江副都統ナチンらによる調査が行われ[3]、清朝作成の黒竜江流域地図(「ランタン地図」)にもオロンキ川の位置と名称が記されている[4]。
参考文献
- 承志『ダイチン・グルンとその時代』名古屋大学出版会、2009年
- 松浦茂『清朝のアムール政策と少数民族』京都大学学術出版会、2006年