概要
アメリカの劇作家(ウィリアム・ルース)にPARCO劇場が依頼した作品。晩年の精神を病んだニジンスキーを市村正親、若き日のニジンスキーを当時東京バレエ団のプリンシパルダンサーの首藤康之が演じる二人一役が話題になった。バレエ・リュス時代のデザインがほぼ忠実に再現された衣裳で、首藤がニジンスキーの代表作を踊る場面が随所にあった。
ストーリー
20世紀初頭、現代バレエの黎明期に現れた革命的であり、伝説的な一人の天才バレエダンサー、ヴァツラフ・ニジンスキーの半生。今では精神を病んでサナトリウムにいる晩年のニジンスキー。彼は若き日の自分自身の幻影と、既に亡きかつての愛人ディアギレフに語りかけている。そんな彼の元へ数年ぶりに、ニジンスキーの妻ロモラが訪ねてくる。夫に残酷なショック療法を望むロモラと、それを躊躇する医師。結局その残酷な治療は行われた。しかしニジンスキーは正気に戻ることはなかった…。
スタッフ
キャスト
- ヴァーツラフ・ニジンスキー … 市村正親 晩年、精神病院に入院していた頃のニジンスキー
- 若き日のニジンスキー … 首藤康之
- セルゲイ・ディアギレフ … 岡田真澄 ニジンスキーの愛人 バレエ・リュスの主催者
- ロモラ・デ・プルスキ … 久世星佳 ニジンスキーの妻 悪妻として有名
- ヴィンズヴァンガー医師 … 段田安則 サナトリウムの医師
- フリッツ・ヒューベルス … 宍戸勝 ニジンスキーが心を許している看護人