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ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ

ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ: National Women's Soccer League、略称:NWSL)は、アメリカ合衆国で行われる女子サッカーのプロリーグである。

ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ
National Women's Soccer League
加盟国 アメリカ合衆国
大陸連盟 北中米カリブ海サッカー連盟 (北アメリカ)
創立 2012
参加クラブ 12
リーグレベル 第1部
リーグカップ NWSLチャレンジカップ
最新優勝クラブ ポートランド・ソーンズFC (3回目) (2022)
最多優勝クラブ ポートランド・ソーンズFC (3回)
最新シールドクラブ OLレイン (3回目) (2022)
テレビ局 CBSスポーツ, Twitch
DAZN
公式サイト nwslsoccer.com
2023

概要

アメリカ合衆国の女子サッカーにはWUSA(2001年-2003年)、WPS(2009年-2011年)と過去に2つのトップリーグが存在したが、いずれも予算難を理由に短期間で廃止に追い込まれた[1]。NWSLは2012年WPSの後を継ぐ形で創設され、2013年に8チームでシーズンが開幕した。

リーグ戦はより多くのサポーターが観戦しやすいように、土曜・日曜・祝日を中心に編成し[2]、試合会場も大学のグラウンドなど中小規模のものを使用、人件費を抑えるためにアメリカ合衆国代表クラスの選手はアメリカ合衆国サッカー連盟が給料を支給しクラブの運営面の負担を減らすといった身の丈に合わせた経営体制を整えている[3]

年間スケジュールと試合システム

  • 2013年
大会は年間22試合で、ホーム・アンド・アウェーで全体で2回ずつの14試合(7試合×2)、またこれとは別に本拠地に近い地域との対戦をやはりホーム・アンド・アウェー方式で8試合(4試合×2)の計22試合を行い、リーグ戦終了後の上位4チームがプレーオフを争う。なおレギュラーリーグ(予選)の1位チームは「NWSLシールド賞」として表彰される。
  • 2014年
1チームが新規参加し、9チームで行われる。今回は3回総当たり24試合制となっており、ホーム&アウェーでの2回総当たり+どちらかのホーム(地域性などを考慮)で1回総当たりとなっている。プレーオフは従来と同じ上位4チーム。
  • 2015年
9チームによりホームとアウェイと各10試合、合計20試合が21週間で行われる。シーズン終了時点で上位4チームがプレーオフに進出し、準決勝で1位と4位、2位と3位が試合を行い、勝利したチームが決勝に進出する[4]
  • 2016年
10チームによりホームとアウェイと各10試合、合計20試合が19週間で行われる。ただしFIFAが指定する国際Aマッチデーと、リオデジャネイロオリンピックが開催される8月1日- 25日はブレイク期間とする。シーズン終了時点で上位4チームがプレーオフに進出し、準決勝で1位と4位、2位と3位が試合を行い、勝利したチームが決勝に進出する[5]
  • 2017年
10チームによりホームとアウェイで各12試合、合計24試合が行われる。プレーオフは従来と同じく上位4チームが進出する[6]
  • 2018年-2019年
9チームによりホームとアウェイで各12試合、合計24試合が行われる(各チームと3回ずつ対戦)。プレーオフは従来と同じく上位4チームが進出する。
  • 2020年
前シーズンと同様に、9チームによるホームとアウェイで各12試合、合計24試合が行われる(各チームと3回ずつ対戦)予定であったが、3月20日に新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響によりレギュラーシーズンの延期を発表[7]、5月27日にレギュラーシーズンとプレーオフは中止とし、6月27日よりNWSLチャレンジカップを開催することを発表した[8]
8月25日、NWSLはフォール・シリーズの開催を発表した[9]
  • 2021年
前年に行われたNWSLチャレンジカップが引き続きレギュラーシーズン開催前の期間(4月9日-5月8日)に行われた。
レギュラーシーズンは10チームによりホームとアウェイで各12試合、合計24試合が行われる。シーズン終了時点で上位6チームがプレーオフに進出し、ファーストラウンドで3位と6位、4位と5位が試合を行い、勝利チームが準決勝に進出し、それぞれ1位、2位のチームと試合を行う。

試合中継

アメリカ合衆国

毎節指定された試合は「Game of the Week」としてケーブルテレビ局の「Lifetime」で生中継される。それ以外の試合はNWSL公式サイト(NWSLSoccer.com)かあるいはアプリ「go90」を通じて生中継され、無料で視聴することができる[10]。放送終了後は、「Game of the Week」はLifetimeのサイトを通じて視聴することができ、その他の試合はNWSL公式サイトかあるいはアプリ「go90」を通じて視聴することができる[10]

アメリカ国外

すべての試合がNWSL公式サイト(NWSLSoccer.com)を通じて生中継され、無料で視聴することができる[10]。放送終了後はすべての試合のフル映像とハイライト映像をNWSL公式サイトで視聴することができる[10]

参加チーム

チーム名 拠点 本拠地 収容人数 創設年 参加年 監督
エンジェル・シティーFC カリフォルニア州ロサンゼルス BMOスタジアム 22,000 2020 2022 (フレイヤ・クーム)(英語版)
シカゴ・レッドスターズ イリノイ州ブリッジビュー シートギーク・スタジアム 20,000 2007 2013 (クリス・ペトルセリ)(英語版)
ヒューストン・ダッシュ テキサス州ヒューストン PNCスタジアム 7,000 2013 2014 (サム・レイティ)(英語版)
カンザスシティ・カレント[11] カンザス州カンザスシティ チルドレンズ・マーシー・パーク 18,467 2020 2021 (マット・ポッター)(英語版)
NJ/NY ゴッサムFC ニュージャージー州ハリソン レッドブル・アリーナ 25,000 2007 2013 (ファン・カルロス・アモロス)(英語版)
ノースカロライナ・カレッジ ノースカロライナ州ケーリー (ウェイクメッド・サッカー・パーク)(英語版) 10,000 2017 2017 (ショーン・ナハス)(英語版)
OLレイン ワシントン州シアトル ルーメン・フィールド 10,000 2012 2013 ローラ・ハービー
オーランド・プライド フロリダ州オーランド エクスプローラー・スタジアム 25,500 2015 2016 (セブ・ハインズ)(英語版)
ポートランド・ソーンズFC オレゴン州ポートランド プロビデンス・パーク 25,218 2012 2013 (マイク・ノリス)(英語版)
レーシング・ルイビルFC ケンタッキー州ルイビル (リン・ファミリー・スタジアム)(英語版) 11,700 2019 2021 (キム・ビョーケグレン)(英語版)
サンディエゴ・ウェーブFC[12] カリフォルニア州サンディエゴ (スナップドラゴン・スタジアム)(英語版) 32,000 2021 2022 (ケイシー・ストーニー)(英語版)
ワシントン・スピリット ワシントンD.C. アウディ・フィールド 20,000 2012 2013 (マーク・パーソンズ)(英語版)

参加予定チーム

チーム名 拠点 本拠地 収容人数 設立年 参加年 監督
ユタ・ロイヤルズFC ユタ州サンディ アメリカ・ファースト・フィールド 18,000 2017 2024[13] 未定
( )
ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ所属チームの所在地
  現在のチーム
  参加予定のチーム

過去に在籍したチーム

リーグ活動期間

エンジェル・シティFCレーシング・ルイビルFCカンザスシティ・カレントカンザスシティ・カレントユタ・ロイヤルズFCオーランド・プライドヒューストン・ダッシュノースカロライナ・カレッジウェスタン・ニューヨーク・フラッシュワシントン・スピリットNJ/NY ゴッサムFCNJ/NY ゴッサムFCOLレインOLレインOLレインポートランド・ソーンズFCシカゴ・レッドスターズFCカンザス・シティボストン・ブレイカーズ

歴代優勝チーム

シーズン NWSLチャンピオンズ
プレーオフ優勝
NWSLシールド
レギュラーシーズン1位
NWSLチャレンジカップ
(2013) ポートランド・ソーンズFC (ウェスタン・ニューヨーク・フラッシュ)(英語版)
(2014) (FCカンザス・シティ)(英語版) シアトル・レインFC
(2015) (FCカンザス・シティ)(英語版) シアトル・レインFC
(2016) (ウェスタン・ニューヨーク・フラッシュ)(英語版) ポートランド・ソーンズFC
(2017) ポートランド・ソーンズFC ノースカロライナ・カレッジ
(2018) ノースカロライナ・カレッジ ノースカロライナ・カレッジ
(2019) ノースカロライナ・カレッジ ノースカロライナ・カレッジ
2020 新型コロナウイルス感染症の世界的流行により中止 ヒューストン・ダッシュ
2021 ワシントン・スピリット ポートランド・ソーンズFC ポートランド・ソーンズFC
2022 ポートランド・ソーンズFC OLレイン ノースカロライナ・カレッジ

出典: NWSL Team Standings

歴代個人記録

2022シーズン終了時

得点

通算 (レギュラーシーズンのみ、太字はリーグ在籍選手)

順位 選手名 得点
1   サム・カー 77
2   クリスティン・シンクレア 59
3   (リン・ウィリアムズ)(英語版) 57
4   (ジェシカ・マクドナルド)(英語版) 54
5   アレックス・モーガン 53
6   クリステン・プレス 47
  ミーガン・ラピノー 47
8   (エイミー・ロドリゲス)(英語版) 39
  (シドニー・ルルー)(英語版) 39
10   (ジェシカ・フィッシュロック)(英語版) 38

アシスト

通算 (レギュラーシーズンのみ、太字はリーグ在籍選手)

順位 選手名 アシスト
1   (ジェシカ・マクドナルド)(英語版) 32
2   (ソフィア・ウエルタ)(英語版) 28
3   (リン・ウィリアムズ)(英語版) 26
4   (ジェシカ・フィッシュロック)(英語版) 25
  川澄奈穂美
  (クリスティン・ネアン)(英語版)
7   (トビン・ヒース)(英語版) 24
8   (ヴァネッサ・ディベルナルド)(英語版) 23
  アレックス・モーガン
10   クリスタル・ダン 22
  永里優季

NWSLアワード

最優秀選手

シーズン 選手名 クラブ
2013   (ローレン・ホリデイ)(英語版) (FCカンザス・シティ)(英語版)
2014   キム・リトル シアトル・レインFC
2015   クリスタル・ダン ワシントン・スピリット
2016   (リン・ウィリアムズ)(英語版) (ウェスタン・ニューヨーク・フラッシュ)(英語版)
2017   サム・カー スカイブルーFC
2018   (リンジー・ホラン)(英語版) ポートランド・ソーンズFC
2019   サム・カー シカゴ・レッドスターズ
2020 (レギュラーシーズン中止)
2021   (ジェス・フィッシュロック)(英語版) OLレイン
2022   (ソフィア・スミス)(英語版) ポートランド・ソーンズFC

ゴールデンブーツ(得点王)

シーズン 選手名 所属クラブ 得点
2013   (ローレン・ホリデイ)(英語版) (FCカンザス・シティ)(英語版) 12
2014   キム・リトル シアトル・レインFC 16
2015   クリスタル・ダン ワシントン・スピリット 15
2016   (リン・ウィリアムズ)(英語版) (ウェスタン・ニューヨーク・フラッシュ)(英語版) 11
2017   サム・カー スカイ・ブルーFC 17
2018   サム・カー シカゴ・レッドスターズ 16
2019   サム・カー シカゴ・レッドスターズ 18
2020 (レギュラーシーズン中止)
2021   (アシュリー・ハッチ)(英語版) ワシントン・スピリット 10
2022   アレックス・モーガン サンディエゴ・ウェーブFC 15

所属外国人選手

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ 川澄、洗練された米国リーグで武者修行 再び世界一になるために必要なものSports Navi、2016年3月11日閲覧。
  2. ^ “”. 日本女子サッカーリーグ (2013年5月2日). 2016年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月8日閲覧。
  3. ^ 第3回 U-23米女子代表シム・マレアナ選手に聞くアメリカ国内リーグの今Sportie.com、2016年3月13日閲覧。
  4. ^ 2015 Competition Rules and RegulationsNWSL公式、2016年3月12日閲覧。
  5. ^ NWSL ANNOUNCES FULL 2016 SCHEDULE 2016年2月22日, at the Wayback Machine.NWSL公式、2016年3月12日閲覧。
  6. ^ Rules & Regulations 2017 Competition Rules & RegulationsNWSL公式サイト、2017年5月16日閲覧。
  7. ^ “National Women's Soccer League Official Site | NWSL”. www.nwslsoccer.com (2020年3月17日). 2022年1月8日閲覧。
  8. ^ “NWSL announces 2020 NWSL Challenge Cup presented by P&G and Secret rules and regulations and awards”. www.nwslsoccer.com (2020年6月22日). 2022年1月8日閲覧。
  9. ^ “NWSL to continue breakout 2020 season with fall series”. www.nwslsoccer.com (2020年8月25日). 2022年1月8日閲覧。
  10. ^ a b c d FAQNWSL公式サイト.2017年5月18日閲覧。
  11. ^ “KC NWSL women’s soccer: new team name is Kansas City Current” (2021年10月31日). 2021年11月1日閲覧。
  12. ^ “National Women's Soccer League Official Site | NWSL”. www.nwslsoccer.com (2011年11月9日). 2021年11月11日閲覧。
  13. ^ a b “NWSL Awards Expansion Team Rights to Utah” (英語). rsl (2023年3月12日). 2023年3月12日閲覧。
  14. ^ Boston Breakers officially cease operations, NWSL to hold dispersal draftThe Oregonian. 2018.1.29付. 2018年2月17日閲覧。
  15. ^ NWSL announces that FC Kansas City will cease operationsNWSL公式サイト.2017.11.20付、2017年12月2日閲覧。
  16. ^ NWSL heads to Rio Tinto: Real Salt Lake enters the league for 2018NWSL公式サイト.2017.11.16付、2017年12月2日閲覧。
  17. ^ “Kansas City Returns to the NWSL as Expansion Team in 2021” (英語). NWSL公式サイト. NWSL. 2021年3月14日閲覧。
  18. ^ NORTH CAROLINA FOOTBALL CLUB ENTERS INTO AGREEMENT TO ACQUIRE RIGHTS TO WNY FLASHNWSL公式サイト.2017.1.9付、2017年3月5日閲覧。

外部リンク

  • 公式ウェブサイト
  • ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ (@nwsl) - Twitter
  • ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ (@nwsl) - Instagram
  • NWSL (NWSL) - Facebook
  • NWSLsoccer - YouTubeチャンネル
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