ドレナージ(排液、英: drainage)とは、血液・膿・滲出液・消化液などを感染原因の除去や減圧目的で患者の体外に誘導、排泄すること。
ドレナージのために挿入する管をドレーンチューブ(ドレーン)あるいはカテーテルという。
ドレナージの分類
- 治療的ドレナージ - 体内に貯留した血液・滲出液は、感染の原因となる。膿は、発熱の原因になり頭内の血腫は頭蓋内圧亢進の原因となる為除去しなければならない。このように治療目的でドレーンを挿入することを治療的ドレナージという。
排液方法による分類
- 閉鎖式ドレナージ
- 開放式ドレナージ
- 半閉鎖式ドレナージ
ドレーンの形状別分類
名前 | |
---|---|
フィルム型ドレーン | ペンローズ型 |
フィルム型ドレーン | 板型(フィルム型) |
フィルム型ドレーン | ストロー型 |
チューブ型ドレーン | 丸型 |
チューブ型ドレーン | プリーツ型 |
チューブ型ドレーン | デューブル型 |
サンプ型 | ダブルルーメン |
サンプ型 | トリプルルーメン |
ブレイク(マルチスリット)型 | ラウンド型 |
ブレイク(マルチスリット)型 | フラット型 |
観察
- 排液の性状、量、色、臭気、血の塊(コアグラ)の有無
- チューブの屈曲、捻転、圧迫、閉塞の有無、廃液ボトルの位置
- 接続部のゆるみによるエアー混入の有無 ドレーン圧管理
- 挿入部の状態(発赤、腫脹、抜けていないか等)
- テープ固定部の皮膚状態
脚注
- ^ “ドレナージの目的と適応”. 2023年5月7日閲覧。
参考文献
- 小野寺久 監:ナースのためのやさしくわかる ドレーン・カテーテル管理.第1版.ナツメ社,2013,:p.10.17‐20.23‐28.
- 13thedition REVIEWBOOK 成ー37
- 学研 看護技術プラクティスp348-351
関連項目
外部リンク
- 『(ドレナージ)』 - コトバンク