トルバルド・ティエレ(Thorvald Nicolai Thiele 、1838年12月24日 - 1910年9月26日)は、デンマークの数学者・天文学者。統計学の分野に功績があった。
コペンハーゲンに生まれ、コペンハーゲン大学で天文学を学び、主に天体力学の分野で業績をあげた。1875年から1907年までコペンハーゲン大学天文台長を務めた。天体の軌道計算の分野に、ロバート・イネスと共に、ティエレ・イネス法(Thiele-Innes method)に名前が残されている。統計学の分野で尤度に関する初期の考察を行い、保険数学の分野でHafnia保険会社を設立し、数学部長を務め、デンマーク保険統計協会を設立した。
息子には天文学者のホルガー・ティエレがいる。
半不変数
ティエレは、キュムラントとも言う半不変数(semi-invariant)[1]を、能率に代る(分布密度)を特徴付ける係数として導入した[2]。
関連項目
- (19世紀生まれの天文学者)
脚注
- ^ Thorvald Nicolai Thiele, Almindelig Iagttagelseslære, 1889
- ^ 伏見康治「(確率論及統計論)」第III章 記述的統計学 18節 Thieleの半不変数 p.127 (ISBN 9784874720127) http://ebsa.ism.ac.jp/ebooks/ebook/204
外部リンク
- the MacTutor History of Mathematics archiveの評伝