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トヨタ・S型エンジン(トヨタ・Sがたエンジン)は、トヨタ自動車工業(現・トヨタ自動車)が製造していた水冷直列4気筒ガソリンエンジンの系列である。
トヨタ・S型エンジン (初代) | |
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初代S型エンジンの(カットモデル) | |
生産拠点 | トヨタ自動車工業 |
製造期間 | 1947年9月 - 1959年8月 (産業用向けを除く) |
タイプ | 直列4気筒SV8バルブ |
排気量 | 995cc |
トヨタはシボレーエンジンをベースとしたトヨタ最初のエンジンA型(1935年-)から一貫して動弁機構はOHVを採用してきており伝統ともいえるものだったが、本エンジンではフラットヘッドと呼ばれるサイドバルブ(SV、または側弁式)となり、動弁機構としてはある種の「先祖返り」となった。本エンジンの開発は1945年9月頃に設計着手、翌年3月頃に設計完了、同年9月に現物完成と、戦後混乱期の資材や設備が欠乏する状況下において、簡易さと堅実さが要求されたため、サイドバルブとせざるを得なかったためである。本エンジン以降にトヨタではサイドバルブエンジンは作られなかったため、本エンジンがトヨタで唯一のサイドバルブエンジンとなる[注釈 1]。
各部の構造は英国フォードが1932 - 1937年に製造したベビーフォード(en:Ford Model Y)、主要諸元と性能はドイツ・アドラーが1936 - 1941年に製造したトランプ・ジュニア(en:Adler Trumpf Junior)のエンジンをリバースエンジニアリングし参考にしている。
系譜
- エンジン型式一覧の(自動車用エンジンの系譜)を参照。
型式
S - 1000cc
搭載車種
- (初)トヨペットSA型セダン(トヨタ初の量産小型乗用車)
- (初)トヨペットSB型小型トラック
- トヨペットSC型セダン
- トヨペットSD型セダン
- トヨペットSF型セダン
- トヨペット・カストムSHK/SHN型[1]
- トヨペットSG型小型トラック
- トヨペットSKB型小型トラック
- 初代トヨエース(SK10)
- 2代目トヨエース(SK20)
- 初代トヨペット・コロナ(ST10)
- 初代トヨペット・コロナライン(ST16V)
脚注
注釈
- ^ 戦中に日産エンジンとの部品共通化を目指し設計されたサイドバルブのL型エンジン(6気筒3,790 cc)が存在したが、製造されてはいない。このエンジンの研究結果は本エンジン開発においても参考にされたと思われる。
出典
- ^ トヨタ自動車75年史 第8節 第1項 「S型エンジン搭載の小型車開発」