この記事は(検証可能)な(参考文献や出典)が全く示されていないか、不十分です。(2012年6月) |
トビイロシワアリ (鳶色皺蟻、Tetramorium tsushimae) とは、ハチ目(膜翅目)アリ科(シワアリ属)に属するアリである。
西南日本では最普通種の一つにあげられる。
形態
働きアリの体長:2.5mm 女王アリの体長:7-8mm
- 働きアリ女王共に黒褐色で、たまに色の薄い褐色の個体がみられる。
働きアリはクロナガアリに類似する。頭部には縦向きにシワがあり、すべて平行する。 前胸部は横に突き出し、後胸部になるにつれて細くなる。
女王の後胸部にはななめにトゲがある。 女王はオオズアリに似る。
生態
巣は主に草地に見られ、草本類の根元や石下などに営巣する。西南日本では普通にみられ、多雌性かつ多巣性で巣は数万~数十万の大規模なコロニーになる。巣口はクレーター状に盛り上がる。
雑食性で、蜜類・肉類好んで食べるが、種子も好んで集める。性格は非常におとなしく、生態自体もクロナガアリに似ている。ゴミを片付けたり、引っ越しを行うことは稀。
以前はヨーロッパの近縁種 Tetramorium caespitum と同種とされていたが、女王などの生態は細かく異なることから別種とされた[1]。