トスク(アルバニア語: Toskë あるいは toskërisht)、あるいはトスク方言(トスクほうげん)は、アルバニア語の方言のひとつ。アルバニア語の方言はアルバニア中部を流れるシュクンビン川を境に、大きくトスク方言とゲグ方言に分けられる。トスク方言はアルバニア語の標準形の基礎となった。
言語名別称
- トスク・アルバニア語
- Arnaut
- Shkip
- Shqip
- Shqiperë
- Skchip
- Tosk
- Zhgabe
方言
トスク人
「トスク」の語は、トスク方言を話すアルバニア人のことをも示す。彼らは主にアルバニア南部に住み、さらにその下位にはミュゼチェ(Myzeqe)のミュゼチャル人(Myzeqar) や、チャメリア(Çamëria)に住むラベリア(Labëria)のラブ人(Lab)などがある。イタリアの(アルベルシュ)(Arbëreshë)やギリシャの(アルヴァニテス)(Arvanitët、Αρβανίτες / Arvanites)と呼ばれる人々はトスク人の子孫であり、ブルガリアの(マンドリツァ)の村を築いた住民もトスク人である。マンドリツァの住民は2006年の時点でおよそ70人であり、その一部はトスク系の方言を話す。
「トスク」の語の最も狭義の用法として、ヴョセ(Vjosë)の北、シュクンビン川の南にある、フィエル州のトスケリア(Toskëria)の人々のみを指し示すこともある。しかしながら、「トスク」の語と同様に、「トスケリア」もまたトスク方言を話す全ての地域を表す語として使用される。この対義語として、ゲグ方言を話す地域はゲゲリア(Gegëria)と呼ばれる。
関連項目
外部リンク
- Ethnologue report for language code als (英語) - エスノローグ
- LL-Map
- MultiTree