トクモンキー (Macaca sinica) は、哺乳綱霊長目オナガザル科マカク属に分類される霊長類。
分布
種小名sinicaは「中国の」の意だが、古い時代のため「東洋の」の意とされる[3]。
形態
頭頂部の体毛が放射状に伸長する[3]。名前はこの体毛をトク(トーク帽)になぞらえたことに由来する[3]。眼の周囲や唇・耳の皮膚は黒い[3]。
人間との関係
農地開発や牧草地・プランテーションへの転換・内戦などが原因の生息地の破壊、害獣としての駆除などにより、生息数が減少している[1]。1977年に霊長目単位で、ワシントン条約附属書IIに掲載されている[2]。
日本では2021年の時点でマカカ属(マカク属)単位で特定動物に指定されており、2019年6月には愛玩目的での飼育が禁止された(2020年6月に施行)[4]。
その他
出典
- ^ a b c d e f Dittus, W. & Watson, A.C. 2020. Macaca sinica. The IUCN Red List of Threatened Species 2020: e.T12560A17951229. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2020-2.RLTS.T12560A17951229.en. Downloaded on 14 August 2021.
- ^ a b UNEP (2021). Macaca sinica. The Species+ Website. Nairobi, Kenya. Compiled by UNEP-WCMC, Cambridge, UK. Available at: www.speciesplus.net. [Accessed 14/08/2021]
- ^ a b c d e f g h i 岩本光雄「サルの分類名(その1:マカク)」『霊長類研究』第1巻 1号、日本霊長類学会、1987年、45 - 54頁。
- ^ 特定動物リスト (動物の愛護と適切な管理) (環境省・2021年8月14日に利用)