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トゥディヤ

トゥディヤ[1]TudiyaTudiaアッカド語: 𒂅𒁲𒅀)はアッシリア王名表に記載されている最初のアッシリアの君主。初期アッシリア時代を統治した人物であるが、これは既知の同時代史料からは証明されていない[2]。彼は「天幕に住んだ17人の王たち」の一人としてリストされている[3][4]。その実在は考古学的には証明されておらず、その他の史料からも立証されていない。アッシリア王名表によれば、(アダム)(英語版)が彼の跡を継いだ[5]

アッシリアとバビロンの系譜

トゥディヤを含む最初期のアッシリア王たちについてわかっていることはほとんど何もない。彼らについての情報はアッシリア王名表の記述がほとんど全てである。 この王名表では、トゥディヤの跡は(アダム)(英語版)が継ぎ、さらにその後15人の支配者((ヤンキ)(英語版)(スフラム)(英語版)(ハルハル)(英語版)(マンダル)(英語版)(イムツ)(英語版)(ハルツ)(英語版)(ディダヌ)(英語版)(ハヌ)(英語版)(ズアブ)(英語版)(ヌアブ)(英語版)(アバズ)(英語版)(ベル)(英語版)(アザラハ)(英語版)ウシュピアアピアシャル[1])が「天幕に住んだ17人の王たち」として記載されている。

彼らについて具体的なことは何もわからないが、遥か後のバビロン王ハンムラビの祖先系譜をリストしているバビロニア語の粘土板にトゥディヤからヌアブまで同じ名前が登場することが指摘されている[6][7][8][注釈 1]

このバビロンの文書ではトゥディヤ(Tudiya)の名前はトゥブティヤムタ(Tubtiyamuta)またはトゥブティヤムトゥ(Tubtiyamutu)という非常に崩れた形になっている。これは後続のアダム(Adamu)の名前と結合したものと思われる。この文書で2番目にリストされているTu-ub-ti-ya-mu-taや3番目のYa-am-qu-uz-zu-ḫa-lam-maのような名前は、Tu(b)ti(ya)(Y)amuta/Atamu(アッシリア王名表ではTudiyaAdamu)、YamquSuḫ(ḫa)la(m)ma(アッシリア王名表ではYangiSa/i/uḫlamu)のようにアッシリア王名表の2名の名前に対応するものとして分解できる。そしてアッシリア王名表では版による違いはあるものの、YangiSa/i/uḫlamuなど一部の王名は1行に2名書かれている。このような類似性が偶然の産物ではないことはほとんど疑問がない[9]。その他の人名もḪeana(バビロン)とḪanū(アッシリア)、Ditānu(バビロン)とDidānu(アッシリア)、Zummabu(バビロン)と Zu'abu(アッシリア)のように対応する(ただし系譜上の位置が一致するわけではない)。これらのうちのいくつかは別の史料では西セム人ないしアムル人(アモリ人)の部族名として登場する[6]

アッシリア王名表のTudiyaとハンムラビ王朝の系譜に登場する名前から抽出できるTubti(ya)はいずれも口伝で伝わって来た名前を文字化したものと考えられ、どちらの方がより元来の形を維持しているのかは判別できない[10]。フィンケルステインは、仮にTudiyaがよりオリジナルの形を維持しているとするならば、トゥディヤ(Tudiya)という名前はatūduまたはdūdu(野生の牡羊)と関連付けられるかもしれないとする[10]。このことはセム人がしばしば部族名に動物名を用いることと合致し、またディダヌ(Didānu/Ditānu、オーロックス・野牛)のように同種の解釈が可能な王名が他にも存在している[10]

年代

トゥディヤは時に、エブラ(イサル・ダム)(英語版)の宰相(イブリウム)(英語版)アッカド帝国の王サルゴンの同時代人として、紀元前23世紀頃の人物とされることがある[11]

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ 恐らくシッパルから出土したと見られるバビロンのアンミ・ツァドカ王までの系譜を記した文書(BM 80328)[6]

出典

  1. ^ a b 各王名のカナ転写は『メソポタミアの世界 必携』掲載の君主一覧に依った。
  2. ^ “The Assyrian King List - Livius”. 2023年2月閲覧。
  3. ^ Glassner, Jean-Jacques (2004). Mesopotamian Chronicles. Society of Biblical Literature. pp. 137. ISBN (1589830903). https://books.google.com/books?id=1i5b6STWnroC 
  4. ^ Meissner, Bruno (1990). Reallexikon der Assyriologie. 6. Berlin: Walter de Gruyter. pp. 103. ISBN (3110100517). https://books.google.com/books?id=OIeiZaIo91IC 
  5. ^ Roux, Georges (March 1993). Ancient Iraq. Penguin Books Limited (Aug 27, 1992発行). ISBN (978-0140125238). https://archive.org/details/ancientiraq00roux 
  6. ^ a b c Finkelstein 1966
  7. ^ フィネガン 1983, p. 114
  8. ^ クレンゲル 1980, p. 122
  9. ^ Finkelstein 1966
  10. ^ a b c Finkelstein 1966, p. 100
  11. ^ Gertoux 2015, p. 11

参考文献

  • (Edmond Sollberger)(英語版), , "the so-called treaty between Ibla and 'Ashur'", Studii Eblaiti 3 (1980:129-155).
  • J.J.Finkelstein (1966). “The Genealogy of the Hammurapi Dynasty”. Journal of Cuneiform Studies (The University of Chicago Press on behalf of The American Schools of Oriental Research) 20: 95-118. https://www.jstor.org/stable/1359643. 
  • Gerard Gertoux (2015-9). Abraham and Chedorlaomer: Chronological, Historical and Archaeological Evidence. Lulu.com. ISBN (978-1-32955353-8) 
  • (板倉勝正)、(堀晄)、前田徹中田一郎月本昭男渡辺和子山本由美子『メソポタミアの世界 必携』NHK学園、1988年12月。(ASIN) B01LTIPZH4。 
  • (ホルスト・クレンゲル) 著、江上波夫 訳『古代バビロニアの歴史 ハンムラビ王とその社会』山川出版社、1980年3月。ISBN (978-4-634-65170-8)。 
  • (ジャック・フィネガン) 著、三笠宮崇仁 訳『考古学から見た古代オリエント史』岩波書店、1983年12月。ISBN (978-4-00-000787-0)。 
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