この記事のほとんどまたは全てが(唯一の出典)にのみ基づいています。(2020年8月) |
チュウゴクオナガコバチ(学名:Torymus sinensis Kamijo 1982 )とは、膜翅目(オナガコバチ科)Torymus属 に分類される昆虫である。
概要
クリの害虫であるクリタマバチの寄生蜂として知られ、日本では1979年、1981年にて生物的防除として本格的に導入された。
1975年に農林省から派遣された「果樹害虫防除への天敵利用技術交流団」によって、クリタマバチの原産地である中国で天敵探索が行われた。その結果、彼らが持ち帰ったクリタマバチのゴール(虫こぶ)から本種が羽化した。この種は後に新種であったことが判明した。茨城県と熊本県で放飼が行われたが、茨城県でのみ6年後にクリタマバチのゴール(虫こぶ)着生芽率がわずか3%に減少した[1]。
日本におけるクリタマバチはチュウゴクオナガバチの導入によって、現在では重要害虫ではなくなっている。
出典
- ^ 平嶋義宏・広渡俊哉 (2017) 教養のための昆虫学, 160p