ゼヤ川(ゼヤがわ、ゼーヤ川、Zeya、ロシア語: Зе́я(エヴェンキ語で剣の意)、満州語:ᠵᡳᠩᡴᡳᡵᡳ
ᠪᡳᡵᠠ 、転写:jingkiri bira)は、ロシア極東部のアムール州を流れる長さ1,242kmの川で、アムール川の大きな支流の一つである。中国での古称を精奇里江と言う。
スタノヴォイ山脈の一部をなす(トキイスキー・スタノヴィク山脈)(Токийский Становик)に発し、水力発電所で知られ東西方向に連なる巨大なダム湖・(ゼヤ湖)を経て(ゼヤ)の町を流れ、広大なアムールゼヤ平原に出て南東へ転じ、北東からの大きな支流・セレムジャ川を合わせて南西へ向きを変える。ゼヤブレヤ平原に入り、(クラスノヤロヴォ)や、シベリア鉄道がゼヤ川を渡るスヴォボードヌイの町などを流れブラゴヴェシチェンスクでアムール川に合流する。
流域であるアムール川北岸(アムール州南部)は、小興安嶺山脈が連なる中国領の南岸とは違い、アムールゼヤ平原など比較的平坦な地形である。11月から5月にかけて凍結するが、残りの時期はこれらの都市を結ぶ重要な航路となる。
おもな支流に、右岸側は(トク川)(Ток)、(ムリムガ川)(Мульмуга)、(ブリャンタ川)(Брянта)、ギリウイ川(Гилюй)、(ウルカン川)(Уркан)、左岸側は(クプリ川)(Купури)、(アルギ川)(Арги)、デプ川(Деп)、セレムジャ川(Селемджа)、(トミ川)(Томь)などがある。
ブレヤ川を含む一帯の広大な氾濫原には三日月湖、湿地、河岸段丘、草地、フェン、オークの森林などがあり、1994年にラムサール条約登録地となった[1]。
脚注
- ^ “Zeya-Bureya Plains | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (1997年1月1日). 2023年4月4日閲覧。
外部リンク
- Zeya-Bureya Plains | Ramsar Sites Information Service