スレイベル(英: sleigh bells)は楽器の一つで、打楽器に分類される。直訳すれば「そりの鈴」で、ジングルベルとも呼ばれる。
概要
板や革ひもや棒に、直径1cm - 数cmの金属の鈴を数個から数十個ほど取り付けたもの。奏法としては、片方の手で下向きに持ってもう一方の手でスレイベルを握った手を叩いて鈴を鳴らす、鈴が取り付けられた棒を中心軸に左右に回転させて鳴らす、両端付近を両手で持って激しく振って鳴らす、などがある。
歴史
馬や馬車、馬橇などの馬具や馬車そのものに付けられる多数の(クロタルベル)が発展した馬具であり楽器である[1]。馬が動くときには常に鳴り響き、歩行者や馬車へ接近を知らせ、雨や吹雪時の視界不良でも位置を知らせるのに活用された。
スレイベル使用の楽曲の例
- ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:ドイツ舞曲6番
- エドワード・エルガー:威風堂々第1番
- グスタフ・マーラー:交響曲第4番
- ルロイ・アンダーソン:そりすべり
他
他
主なメーカー
他
その他
日本では、馬に付けた鈴を模した駅路という楽器がある[2]。
出典
関連項目
- オーケストラ
- 吹奏楽
- カウベル - 放牧した動物に付ける鈴。こちらも楽器として使用される。
- ジャガイモ - 中国語や日本語で馬鈴薯と呼ばれる。この語源に掘り起こした芋(薯)が馬につける馬鈴のようだったからという説もある。