ザ・スペシャルズ (The Specials) はイングランドの2トーンバンド。1970年代後半から活動を始める。2トーンスカと呼ばれるジャンルの代表的存在だった。
来歴
コヴェントリー出身の白人黒人混成バンド。前身はコヴェントリー・オートマティックス。リーダーはジェリー・ダマーズで、ジャマイカのダンサブルなスカやロックステディに、パンクのエネルギーと態度をミックスしたサウンドで人気を得た[1]。
1979年5月、2トーン・レコードからデビューシングル「Gangsters」を発表。B面はザ・セレクターの「The Selecter」だった[2]。同年10月、ダンディ・リヴィングストンのカバー曲「ルーディたちへのメッセージ」をセカンドシングルとして発表[3]。同年同月、ファーストアルバム『The Specials』を発表。ファーストアルバムはエルヴィス・コステロがプロデューサーを務めた。
1980年1月、5曲入りのライブEP『Too Much Too Young』を発表[4]。全英シングルチャート1位を記録した。同EPには、映画『ナバロンの要塞』のテーマ曲も収録されている。
全英1位に輝いた1981年のシングル「ゴースト・タウン」を最後に解散。ヴォーカルのテリー・ホールを中心とするファン・ボーイ・スリー[5]と、リーダーのジェリー・ダマーズが率いるスペシャルAKA[6]に別れた。その後、1992年にスペシャルズはレーベルメイトの(ザ・ビート)[7]と合体し、(スペシャル・ビート)として活動した。
在籍したメンバー
- ジェリー・ダマーズ・Jerry Dammers - オルガン
- テリー・ホール・Terry Hall - ヴォーカル、作曲
- Lynval Golding - リズム・ギター
- Neville Staple - トースト、パーカション
- Roddy Byers - リード・ギター
- Horace Panter - ベース
- John Bradbury - ドラムス
- Nik Torp - キーボード
- リコ・ロドリゲス・Rico Rodriguez - トロンボーン
- Jon Read - トランペット
- Adam Birch - トランペット
- Tim Smart - トロンボーン
- Drew Stansall - サックス、フルート
ディスコグラフィ
アルバム
- (The Specials) (1979)
- More Specials (1980)
- In the Studio (1984)
- Today's Specials (1996)
- Guilty 'til Proved Innocent! (1998)
- Skinhead Girl (2000)
- Conquering Ruler (2001)
シングル
- ギャングスターズ(1979年5月) - 全英6位
- ルーディたちへのメッセージ(1979年10月) - 全英10位
- ゴースト・タウン(1981年6月) - 全英1位
関連項目
脚注
- ^ The Specials Chris Woodstra AllMusic
- ^ 45cat - The Special A.K.A. - Gangsters / The Selecter - 2 Tone - UK - TT 1
- ^ 45cat - The Specials Featuring Rico - A Message To You Rudy / Nite Klub - 2 Tone - UK - CHS TT 5
- ^ 45cat - The Specials - The Special A.K.A. Live - 2 Tone - UK
- ^ Green, Jim & Robbins, Ira "Fun Boy Three", Trouser Press
- ^ プロテストソング「ネルソン・マンデラ」を発表した
- ^ 後にメンバーの一部がファイン・ヤング・カニバルズを結成し、全米ナンバー1ヒットを放った