スタンリー・ドーネン(Stanley Donen、1924年4月13日 - 2019年2月21日[1])は、アメリカ合衆国の映画監督、振付師[1]。アメリカ風のウィットを効かせた明朗な娯楽作品が多く、数多くのミュージカルの作品を手がけた。
略歴
サウスカロライナ州[1]コロンビア出身。両親共にユダヤ系。大学中退後、ブロードウェイの舞台でコーラスを務めていたところ主演のジーン・ケリーと意気投合し、ケリーの助手として共にハリウッドへ乗り込んだ。
メトロ・ゴールドウィン・メイヤーで振付師・ダンサーとしてキャリアをスタートさせると、ケリーと共同で『踊る大紐育』『雨に唄えば』を監督し、大ヒットに導いた[1]。特に『雨に唄えば』は半世紀経った今なお色褪せない、ミュージカル映画の金字塔となっている。
ケリーから一人立ちした後も『掠奪された七人の花嫁』『くたばれ!ヤンキース』などのMGMミュージカルの快作や、『パリの恋人』『シャレード』などオードリー・ヘプバーン主演のロマンチックな作品を世に送り出した。
1998年、アカデミー名誉賞を受賞。その挨拶の壇上で歌とタップダンスを披露した。
主な監督作品
※:米国においてパブリックドメイン
- 踊る大紐育 On the Town (1949)※
- 恋愛準決勝戦 Royal Wedding (1951)※
- 雨に唄えば Singin' in the Rain (1952)
- 掠奪された七人の花嫁 Seven Brides for Seven Brothers (1954)
- (我が心に君深く) Deep in My Heart (1954)
- パリの恋人 Funny Face (1957)
- パジャマゲーム The Pajama Game (1957)
- 無分別 Indiscreet (1958)
- くたばれ!ヤンキース Damn Yankees! (1958)
- 芝生は緑 The Grass Is Greener (1960)
- シャレード Charade (1963)※
- アラベスク Arabesque (1966)
- いつも2人で Two for the Road (1967)
- 悪いことしましョ! Bedazzled (1967)
- 星の王子さま The Little Prince (1974)
- (ブルックリン物語) Movie Movie (1978)
- スペース・サタン Saturn 3 (1980)