この記事は(検証可能)な(参考文献や出典)が全く示されていないか、不十分です。(2016年2月) |
スキャット (Scat) とは、主にジャズで使われる歌唱法のひとつ。意味のない音、たとえば「ダバダバ」「ドゥビドゥビ」「パヤパヤ」「ルルル」といったような音をメロディーにあわせて即興(アドリブ)的に歌うこと。この歌唱法は、「歌」というよりも声を一つの楽器として表現することが目的である。
スキャットの第一人者として、ジャズ・ミュージシャンのルイ・アームストロングが知られている。収録中に歌詞を忘れてしまい、適当な言葉で歌ったNGテイクがスタッフに受けて、そのまま使用されたのがこの歌唱法の起こりだという。
当初、日本ではジャズ愛好者以外にはあまり知られていなかったが、1960年代後半以降、テレビドラマの劇伴等に多く使用され、認知されていった。たとえば、伊集加代らによる日本テレビ『11PM』テーマ曲、(ネスカフェ・ゴールドブレンド)CMソング「目覚め―ネスカフェ・ゴールドブレンドのテーマ」、「ウルトラシリーズ」で多用された「ワンダバ」等である。
他に映画『男と女』テーマ曲、ザ・ピーナッツ「恋のフーガ」、サントリーオールドCMソング「夜がくる」、『徹子の部屋のテーマ』、由紀さおり「夜明けのスキャット」、スキャットマン・ジョン「スキャットマン」、人間椅子「無情のスキャット」等がよく知られている。また、第76回NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲「あの空へ〜青のジャンプ〜」でも一部この歌唱法が用いられている。2015年には乃木坂46が『今、話したい誰かがいる』のType-Aにスキャットマン・ジョンをオマージュした「ポピパッパパー」を収録した。
関連項目
- ヴォカリーズ (Vocalise) - 主にクラシック音楽で用いられる、歌詞を伴わずに母音だけで歌う歌唱法
- 擬声語
- 祭囃子 - 祭囃子を模して使われる擬声語には、篠笛を基にした「ピーヒャラ」、小太鼓を基にした「テンツク」、大太鼓の「ドンドン」などがある。「おどるポンポコリン」や「(ピ~ヒャラ小唄)」、「お祭りマンボ」などに使われている。
- (囃子詞) (合いの手)
- ズンドコ節
- オッペケペー節
- ドゥーワップ
- ポンチャック
- スキャットマン・ジョン - スキャットマンの名前の通り、自身の吃音症を逆に利用して独特のスキャットで上述の通り世界的に有名となった歌手。
- riya - 通称「riya語」と呼ばれる独特のスキャットを多用する歌手。
- アカペラ
- 梶浦由記
- 松鶴家千とせ