ジュヴァイニー(ペルシア語: جوينی, ラテン文字転写: Juvaynī)は、ホラーサーン地方、ニーシャープールの西方にあるジュヴァイン地方出身を示すニスバのペルシア語読み。アラビア語読みではジュワイニーである。ジュヴァイン(ペルシア語: جوين, ラテン文字転写: Juvayn)は、現在のイランイスラム共和国ラザヴィー・ホラーサーン州(ジョヴェイン郡)に相当する。
- アブル・マアーリー・ジュヴァイニー - 11世紀のシャーフィイー派法学者。イマーム・ハラマイン。普通はジュワイニーと読まれる。
- ジュヴァイニー家 - ハールーン・ラシード時代の宰相(ファドル・ブン・ラビーア)の子孫を称し、セルジューク朝ホラズムシャーやイルハン朝の下で高官((ムスタウフィー)や(サーヒブ・ディーワーン))を多数輩出したホラーサーンの名門。
- (バハーウッディーン・ムハンマド・ジュヴァイニー) - アターマリクとシャムスッディーン兄弟の父。モンゴルに仕えて、最終的にグルジスターン(グルジア)とアゼルバイジャンを含む広大な領域の統治者になった。
- アターマリク・ジュヴァイニー - 13世紀イルハン朝の太守の一人で歴史学者。『世界征服者の歴史』の著者。ジュワイニーと読まれることも多い。
- (シャムスッディーン・ジュヴァイニー) - 13世紀イルハン朝フレグのサーヒブ・ディーワーン。アターマリクの実弟。
- イブラーヒーム・ブン・ムハンマド・ジュヴァイニー(Ibrahim b. Muhammad al-Juwayni) - 13世紀後半から14世紀前半のスンナ派ウラマー。『(ファラーイド・スィムタイン)』という聖裔家の伝承集を著した。よくイマーム・ハラマインと混同される。
- (カースィム・ハーン・ジュヴァイニー) - 17世紀ムガル朝、ジャハーンギール帝やシャージャハーン帝に仕官したナワーブの一人。ベンガル総督。