シレット語(シレットご、ベンガル語: সিলেটি sileṭi、シレット語: ꠍꠤꠟꠐꠤ siloṭi、英: Sylheti language)はインド語派に属する言語である。しばしば、ベンガル語の方言とみなされる。主にバングラデシュ北東部のシレット管区とインドのアッサム州((バラク谷))で話されている。話者数はバングラデシュで約700万人、インドで約300万人である。
概要
エスノローグによると、シレット語はバングラデシュで850万人、世界で1180万人によって話されている[1]。また、イギリスに住むバングラデシュ人の95%はシレット語を話す[2]。しかし、ベンガル語の方言とされることが多く、知名度は低い[3]。
標準ベンガル語との語彙の共通性は70%あるというが[1]、語源が同じであっても、たとえば「ヘビ」を意味する語はベンガル語ではshap だがシレット語ではhaf、「今日」はベンガル語でajだがシレット語ではaizというように、音韻の違いが非常に大きいために相互理解可能性が少ない[3]。
音韻
シレット語は a i u e o の5つの母音がある。長短は区別されない。子音は29がある[4]。
脚注
- ^ a b Sylheti (syl), Ethnologue
- ^ The Emille Project: Sylheti
- ^ a b James Lloyd-Williams; Sue Lloyd-Williams; Peter Constable (2002-11-01), Documentation in support of proposal for encoding Syloti Nagri in the BMP
- ^ Kh. Diren Singha; Md. Isthaque Ahmed (2016), “Phonological Adaptations of Some English Loanwords in Sylheti”, Language in India 16 (7): 269-286
関連項目
外部リンク
- Ethnologue report for language code syl (英語) - エスノローグ
- LL-Map
- MultiTree
- SOAS Sylheti Project