シマハイエナ(縞鬣犬、Hyaena hyaena)は、ハイエナ科シマハイエナ属(ハイエナ属)に分類されるハイエナ。本種のみでシマハイエナ属を形成する。シマハイエナ属はハイエナ科の模式属。特定動物。
分布
現生のハイエナ科の構成種では唯一ユーラシア大陸にも分布する。
アゼルバイジャン、アフガニスタン、アラブ首長国連邦、アルメニア、イエメン、イスラエル、イラク、イラン、インド、ウズベキスタン、エジプト、エチオピア、エリトリア、オマーン、カメルーン、ギニア、クウェート、グルジア、ケニア、サウジアラビア、ジブチ、シリア、スーダン、セネガル、ソマリア、タジキスタン、タンザニア、チャド、中央アフリカ共和国、トルコ、ナイジェリア、ニジェール、ネパール、パキスタン、ブルキナファソ、マリ共和国、モーリタニア、ヨルダン、リビア、レバノン、西サハラ
- H. h. barbara
形態
体長100-120cm。尾長25-50cm。体重25-55kg。全身は白や淡黄色の体毛で覆われ、黒い横縞が入る。背面に暗色の長い鬣が生える。
亜種
- Hyena hyaena barbara Blainville, 1844
- Hyena hyaena hyaena (Linnaeus, 1758) - 等
生態
草原等に生息する。通常は群れは形成せず、単独で生活する。夜行性で、昼間は岩の隙間等で休む。広い縄張りを持ち、その中を徘徊しながら獲物を探す。危険を感じると、全身の毛を逆立て体を大きく見せることで威嚇をする。
食性は動物食の強い雑食で、動物の死骸や昆虫類、甲殻類、魚類、小型爬虫類、鳥類やその卵、果実等を食べる。成獣は血縁関係のある幼獣に食物を運ぶ。
人間との関係
獲物が少ない場合は家畜を襲うこともある。
開発による生息地の減少や、害獣としての駆除等により生息数は減少している。
その他
関連項目
参考文献
外部リンク
- ^ IUCN Red List of Threatened Species
- Arumugam, R., Wagner, A. & Mills, G. (2008). "Hyaena hyaena". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2014.3. International Union for Conservation of Nature. 2015年3月20日閲覧。
- 環境省
- 特定(危険)動物の飼養又は保管の許可について
- ^ Labib Mansour (2022-10-26), What is Lebanon's National Animal? Meet the Striped Hyena, beirut.com